ちくま文庫<br> パレスチナ詩集

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ちくま文庫
パレスチナ詩集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480439536
  • NDC分類 929.761
  • Cコード C0198

出版社内容情報

「世界の果てに辿り着いたとき、われらはどこへ行けばよいのか。/最後の空が終わったとき、鳥はどこで飛べばよいのか。」

詩を喪失したとき、敗北した国はさらに敗北する。

ホメロスに始まる西洋文学がつねに勝者の側から語られてきたとするならば、今こそ敗者の声を詩に結実させなければならない。

本書はパレスチナの亡命詩人の、生涯を懸けた絶唱である。

内容説明

「世界の果てに辿り着いたとき、われらはどこへ行けばよいのか。/最後の空が終わったとき、鳥はどこで飛べばよいのか。」詩を喪失したとき、敗北した国はさらに敗北する。ホメロスに始まる西洋文学がつねに勝者の側から語られてきたとするならば、今こそ敗者の声を詩に結実させなければならない。本書はパレスチナの亡命詩人の、生涯を懸けた絶唱である。

目次

1(パレスチナから来た恋人;地がわれらを圧迫して)
2(道のなかにさらなる道;この大地にあって ほか)
3(壁に描く)
4(韻律がわたしを選ぶ;してしまったことに言い訳などしてはいけない ほか)

著者等紹介

ダルウィーシュ,マフムード[ダルウィーシュ,マフムード] [Darwish,Mahmoud]
1941‐2008。パレスチナに生まれ、イスラエル建国後は入獄と亡命の生を生きる。アラブ現代詩におけるもっとも重要な詩人の一人。ベイルートにてPLOに参加するが、オスロ合意に疑念を抱き、自治政府の組閣に参加せず。1969年にロータス賞を、83年にレーニン平和賞を受ける。サイードの著作に霊感を与え、ゴダール映画に出演する

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

18
ガザの壁にはマフムードの詩「壁に描く」のプレートが貼られているYouTubeがあがっていて、まさに今のガザの詩なのだと思った。日本では落書きは消されてそういう煩雑さはなくなったのかもしれないが落書きがあった頃はそういう物語を欲していたのだと思う。それが単純な歌詞であっても。詩が物語として力を持っているならば、それらの言葉は語り継がれていくだろう。そんな推しの日に読んだパレスチナの詩。2024/11/05

ロビン

15
1941年イギリス統治下のパレスチナ北部に生を受け、幾度もの投獄や家宅捜索を経験、2008年に死去したパレスチナの詩人ダルウィーシュの詩集。アラブ圏ではアラビア語で書く現代最高の詩人のひとりとされる。詩は安易な解読を拒むかのようで、複数の人物の声で歌われるなどしており、読解には詩人の生きた時代と背景に対する知識も必要とされる。ギリシャ、アラブ、近代ヨーロッパという詩人を構成する要素ー聖書やギルガメシュ叙事詩、マジュヌーンとライラ、ルネ・シャールとハイデガーなどー詩人の複雑な文化の血液が詩の中で混じりあう。2024/07/15

belier

3
最近読んだエドワード・サイードなど、パレスチナについての本でよく言及されている詩人ということでたどり着いた。解説でもサイードの本について述べられている。サイードと同様この人も学識豊かで、日本では想像を絶するような苦難を経験しているにもかかわらず、感情を抑えた知性と教養あふれるスタイルの詩たちだった。だが訳者解説で紹介されている詩は、当時続いていた悲劇的状況を元に86年に発表されたらしいが、昨年10月以降、ガザで世界から見捨てられている人々の悲痛な叫びを、何十年も先に響かせた作品のように思えてならなかった。2024/11/19

kentaro mori

3
⚫︎この大地にあってまだ生に値するもの、/四月の躊躇い、夜明けのパンの匂い、女から見た男の品定め、アイスキュロスの作品、/愛の始まり、石の上の雑草、笛の悲しみに生きる母親、侵略者の記憶への恐れ。//この大地にあってまだ生に値するもの、/九月の最後の日、四十を過ぎて杏の実が熟れきった女、獄舎に陽が差し込む時間、生きものたちを真似る雲、/微笑を浮かべ死に向き合う者への賞賛、独裁者の歌への恐怖。//この大地にあってまだ生に値するもの、/女なる大地、すべての始まりと終わりを司る大地。かつてパレスチナと呼ばれ、2024/07/27

きょん

1
感想を残すのが難しい。思い浮かぶ光景以上のものが、言葉の中に何層にも読み込まれているようで。2024/12/04

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