ちくま文庫<br> ともしい日の記念―片山廣子随筆集

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ちくま文庫
ともしい日の記念―片山廣子随筆集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480439352
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

つれづれから掬い上げた慎ましい日常の中にこそ揺らぎない生の本質が潜んでいる、とその人は知っていた。美しくゆかしい随筆と短歌を集めた一冊。

内容説明

その人は言った、「まづしい日々に、何かの希望をもち、そして失望し、また希望し工夫をし、溜息をし、それを繰り返して生きることは愉しい」と。三月は雨のなかの微笑、六月は荘厳、十月は溜息…美を夢み、暮らしに潜む、揺るぎない生の本質を掬い、織り上げた、風変わりでゆかしく、清澄な片山廣子の世界。アンソロジーの名手により蘇る、単行本未収録の2作品を加えた珠玉のオリジナル作品集。

目次

或る国のこよみ
一月 霊はまだ目がさめぬ
二月 虹を織る
三月 雨のなかに微笑する
四月 白と緑の衣を着る
五月 世界の青春
六月 壮厳
七月 二つの世界にゐる
八月 色彩
九月 美を夢みる
十月 溜息する
十一月 おとろへる
十二月 眠る

著者等紹介

片山廣子[カタヤマヒロコ]
1878~1957年。東京生まれ。歌人、随筆家、翻訳家。東洋英和女学校卒業、佐佐木信綱に師事し歌人として活躍、歌集『翡翆』『野に住みて』を出版。松村みね子の筆名で、シング、イエーツなどのアイルランド文学の翻訳を手がけ、坪内逍遙、森〓外らに高く評価された。1953年刊の随筆集『燈火節』(暮しの手帖社刊)は第3回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。芥川龍之介の思い人としても知られ、『或阿呆の一生』に登場する

早川茉莉[ハヤカワマリ]
編集者、『すみれノオト』発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rinakko

14
アイルランド文学(特にケルトの幻想文学の印象が強い)の翻訳家として、そして歌人としての作品にはふれたことがあるが、随筆を読んだのは初めて。美しい文章が心地よかった。“私がたのもしく思つても思はなくても北の星に何の感じがあらうか? それにしても、昔からきまつたあの位置に、とほく静かにまばたきもしないで、むしろ悲しさうな顔を見せてゐる星はすばらしいと思ふ。すべての正しいもののみなもとである神も、あの星のやうに悲しい冷たい静かなものであらうか? 私はさう信じたい。”2024/03/13

慧の本箱

13
久々に随筆らしい随筆を手にした。明治から大正、昭和にかけて日々のあれこれが紐解かれ読み手を心地よく誘ってくれる。2025/05/10

真琴

12
歌人でアイルランド文学翻訳家の片山廣子の晩年の随筆集。疲れてささくれだった心に寄り添ってくれた一冊。この方のような生活や考え方が「丁寧な暮らし」なのかもしれないと感じた。2024/04/05

きょ

8
梨木香歩さんの著書から関心を持ち、読んだ。渋かった。旧仮名遣いの本は初めてきちんと読んだかもしれない。片山廣子さん(松村みね子さん)のバックグラウンドにも関心が深まったし、何より、何というか、古式ゆかしい随筆といった感じに酔いしれた。調子に乗って図書館で「燈火節」を借りたら、ものすごいボリュームでおののいている。文中、特に芥川龍之介にまつわる話などは、人物がほぼイニシャルで書かれていて、当時の文壇や相関関係のあれこれをわかっていないから読み解けなかった。とにかく渋い、味わい深い。2024/10/06

卍ザワ

3
著者、70歳頃に発表した随筆集の編集版。深窓の令嬢で、ミッション系の女学校に通い、20歳頃から短歌を発表、そして芥川龍之介の思い人とか、まるで平安貴族のお姫様のような経歴。ケルト文学からの幻想的なエッセイと、良人をなくした時のエッセイが、印象深かった。2024/05/26

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