出版社内容情報
積ん読したり、拾い読みしたり、歩いて読んだり、寝転んで読んだり、バスで読んだり。本はどう読んでもいい! 読書エッセイの名著、待望の文庫化!
内容説明
積みあげたり、適当に開いたり、声に出して読んだり、ただ手にとって眺めたり…本の読み方に決まりはない、自由にやろう!本が好きな人は、みんな、いろんなふうに読んでいる。読まずに読む方法を知る人だっている。こころが軽くなり、読書が楽しくなって、もっと本を読みたくなる名著『眺めたり触ったり』が題名をすこし変えて、待望の文庫化。楽しい絵も満載!「文庫版への追記」もあり。
著者等紹介
青山南[アオヤマミナミ]
1949年、福島県生まれ。翻訳家、エッセイスト。早稲田大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
109
本は自由だ!積読バンザイ!🙌 💘筋なんかどうでもいい。シーンだ、シーンがすべてだ。 💘本は最後まで読むもんだ。と決めたのはだれだ?いや、まてよ、そんな決まりあったっけ? 💘「読む」と「手にとって眺める」はほとんどおなじことのようにもおもえる。 2024/05/14
まこみや
88
いやあ、ずいぶん気が楽になりました。本は最後まで読まなくてもいいんだ。世評高い本を途中で投げ出したり、しまいまで読めなかったりすると、なんとなく罪悪感を抱いたり自己嫌悪に陥ったりしがちだったけれど、そんな必要はさらさらないのだと本書は教えてくれました。本はどう読んでもいいし、なんなら読まなくてもいい。読む速度と量の束縛から解放していこう。確かに、本を「眺めたり触ったり」しながら、あれこれ想像を膨らませているときが一番楽しいと言えるかもしれませんね。2024/05/27
ネギっ子gen
56
【読書を一つの規律としてしまうことは、励ましにしかすぎないものに過大な役割を与えることになる。読書は精神生活の入口にあるものだ。私たちをそこに導き入れることはできるが、精神生活を形成することはない(プルースト/吉田城訳)】翻訳家&エッセイストによる、自由で刺激的な読書論。1997年刊の単行本に加筆して文庫化。阿部真理子のイラストが楽しい。実は…詩人・長田弘の弟だと知って読んだ本。<筋や論旨などかまっちゃいない。ぼんやりとした頭に辛うじて引っ掛かるような言葉、ないしは文章があれば、それで大収穫なのだ>と。⇒2025/05/01
nemuro
55
わりと最近(確認してみたら6月「くまざわ書店東神楽店」にて)そのタイトルに甚く賛同しての購入。書店や図書館の書架に並ぶ本を眺めながら本を選ぶのも、時折、自宅本棚を眺めてみるのも好きなタイプである。さて本書。「毎日新聞の読者欄のコラム『ヤング読書術』(1991年1月~6月)とミステリマガジンのコラム『眺めたり触ったり』(1992年4月~1994年12月)を合体・整理した」らしい。エッセイ集の場合、小説などとは違って読書ペースが滞りがちな私だが、お盆明けの混み合う病院の待合室にて読了。と同時に名前を呼ばれた。2024/08/19
阿部義彦
29
ちくま文庫、2月の新刊です。翻訳家エッセイストである、青山南さんによる、読書論ですらない、『読書』に関するエッセイ。表紙の横文字『The Feel of Reading』がそのまま当てはまります。「本って、まず最初は本棚に縦に並べますよね。それが前後二列になり、次に上の隙間において、最後に床に積み始める。」本はどう読んでも良い。そんな当たり前の事、拾い読み、索引読み、解説読み、そしてどんな格好で読むのか、私は寝転び読みが一番多いかも、場所は?トイレ、風呂、図書館、喫茶店、公園、etc 嗚呼楽しい!2024/02/14
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- 和書
- ハドソン河に潮満ちくれば