出版社内容情報
七百年の歴史を背負う狂言師の身体はどのようにつくられたのか。狂言を生きることを率直に語り、伝統芸能の本質に迫った原点の書。解説 河合祥一郎
内容説明
七百年の歴史を背負って舞台に立つ狂言師の身体は、どのようにつくられたのか?師父・野村万作の一言一句を繰り返し、先祖先達から伝わる「型」を獲得した自身の稽古を振り返ることで、伝統芸能の本質に迫る。二十代の武司時代から萬斎襲名まで、狂言を生きることを率直に語った原点の書。
目次
1 狂言と「身」「体」(狂言と「顔」;狂言と「首・肩」;狂言と「ノド仏」;狂言と「髪」;能・狂言と「胸・腹」;狂言と「ヒゲ」;狂言と「背中」;狂言と「腰」;狂言と「手」;狂言と「足」)
武司でござる クロニクル1987‐1994
2 狂言と「感」「覚」(狂言と「狂」;狂言と「目」;狂言と「ハナ」;狂言と「舌鼓」;狂言と「言」;狂言と「耳」;狂言と「声」;狂言と漢字)
萬斎でござる クロニクル1995‐2000
3 狂言と「性」「質」(狂言と伝統;狂言と「口伝」;演技と経済;狂言と「男」「女」;狂言と装束;狂言とウォーホール;狂言と「学」;キョウゲン気な子のために;狂言と海外公演;瓢箪;狂言と「末」「来」)
著者等紹介
野村萬斎[ノムラマンサイ]
1966年東京生まれ。狂言師。祖父、故六世野村万蔵および父、野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。東京藝術大学音楽学部卒業。三歳で初舞台後、国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する。また、現代劇や映画、テレビドラマなど多数の作品に主演、古典の手法を駆使した作品の演出も多数手がける。1994年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭優秀賞、紀伊國屋演劇賞など受賞多数。2002年から22年まで世田谷パブリックシアター芸術監督。現在、東京藝術大学客員教授、石川県立音楽堂邦楽監督、全国公立文化施設協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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