ちくま文庫<br> 洲崎パラダイス

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洲崎パラダイス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438881
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「橋を渡ったら、お終いよ。

あそこは女の人生の一番おしまいなんだから」

川島雄三『洲崎パラダイス赤信号』、溝口健二『赤線地帯』の原作2篇

を含む名作短編集。華やいだ淫蕩の街で生きる女たちを描く



「橋を渡ったら、お終いよ。あそこは女の人生の一番おしまいなんだから」(「洲崎界隈」より)。江東区にあった赤線地帯「洲崎パラダイス」を舞台に、華やいだ淫蕩の街で生きる女たちを描いた短篇集。男に執着する娼婦あがりの女の業に迫る表題作「洲崎パラダイス」、満洲帰りで遊郭に身を落とした老女の悲しみをとらえた「洲崎の女」を含む全6篇を収録。解説 水溜真由美

内容説明

「橋を渡ったら、お終いよ。あそこは女の人生の一番おしまいなんだから」(「洲崎界隈」より)。江東区にあった赤線地帯「洲崎パラダイス」を舞台に、華やいだ淫蕩の街で生きる女たちを描いた短篇集。男に執着する娼婦あがりの女の業に迫る表題作「洲崎パラダイス」、満洲帰りで遊郭に身を落とした老女の悲しみをとらえた「洲崎の女」を含む全6篇を収録。

著者等紹介

芝木好子[シバキヨシコ]
1914‐91年。戦後を代表する小説家の一人。生まれ育った東京下町への哀惜を託した文章で知られ、芸術と恋愛の相克に苦しむ女性の生き方を描いた小説に独自の境地を拓いた。芸術院会員。文化功労者。主な著書に、『青果の市』(1941年、芥川賞)、『湯葉』(1960年、女流文学者賞)、『夜の鶴』(1964年、小説新潮賞)、『青磁帖』(1972年、女流文学賞)、『隅田川暮色』(1984年、日本文学大賞)、『雪舞い』(1987年、毎日芸術賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

25
川島雄三監督『州崎パラダイス 赤信号』の原作で読みたいと思った。州崎パラダイスという遊郭街の側にある居酒屋を舞台に橋の向こう側の世界を見ながらそこの店員となって働く女たちの姿を描く連作短編。川島雄三作品だけではなく溝口健二『赤線地帯』にも関係しているという。『蝶になるまで』の16歳の家出娘が次第に遊郭の女に惹かれていく中で、最後にそのオネエたちからリンチに合うシーンで京マチ子に虐められる若尾文子を連想した。最後の話は遊郭の中年女性の話で哀れさが出ている。今は全く変わり果てていると思うが。2024/09/11

ばんだねいっぺい

21
「州崎パラダイス」という装置がそうさせるのか。取り巻く川に囲まれた島のようなまちがそうさせるのか。黒い炎の一文にはぞくっと皮膚が粟立つのを感じた。厭世的なところからの立ち上がりの物語もほしいところだ。2023/12/25

りんだりん

20
1955年12月に講談社より刊行された短編集。かつての遊郭街「洲崎」界隈を舞台とした6篇からなる。橋を隔てた遊郭の内と外、それぞれで生きる女達。「橋を渡ったらおしまいよ。あそこは女の人生の一番おしまいなんだから」というセリフが出てくる。その一線を超えてしまう女、ギリギリ踏みとどまっている女、踏みとどまっているようですでに足を踏み入れているような女。色んな女性が登場する。そこにどうしようもない男たちも出てきて物語は卑猥に哀しく進んでいく。当時の雰囲気を伝える役割をもった本ともいえる。★22023/08/04

あつ子🐈‍⬛

10
『 #新しい日々 』で大好きになった芝木好子さん。こちらも良かった。赤線地帯に生きる女の物語6篇からなる短篇集です。 男もろともに転落していく女の不可思議な心の綾を描いた『洲崎パラダイス』と、田舎から出稼ぎに来た純朴な少女がするりと羽化するように女になる『蝶になるまで』、老いた娼婦の境遇が身を切るように哀しい『洲崎の女』が特に沁みました。 現代の女性はあの頃より幸せになったのでしょうか?もの思う晩秋の読書です。2023/11/02

mim42

8
戦後の売春街の入り口にある小さな飲み屋を舞台に繰り広げられる人間劇場。遠い昔の人たちの必死な姿は、今の時代にもマッピング可能だ。濹東綺譚のカウンターパートのような雰囲気で好きな感じだが、読後、遣る瀬無い気持ちになる。あはれ。2023/07/17

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