出版社内容情報
人間は、食べて、出します。しかし、食事と違い排泄は人に見られた場合ずっとトラウマになることもあります。漏らす悲しみを知る人のための17編。
「万人に共通する悲劇は排泄作用を行うことである」芥川龍之介
生きるかなしみとしての排泄を、漏らしたときのせつなさを、見事に描ききった文学作品を集めたアンソロジー!
編者は、自身も漏らした体験のある文学紹介者・頭木弘樹。
古い作品から新しい作品まで、日本の作品はもとより海外の作品まで、純文学も娯楽作も、小説だけでなく、エッセイ、自伝、体験談、評論、落語、漫画まで、さまざまなジャンルから幅広く、選びに選び抜かれた、究極の「うんこ文学」名作集。編者、渾身の1冊です!
収録作家 谷崎潤一郎 桂米朝 佐藤春夫 筒井康隆 尾辻克彦 山田風太郎 山田ルイ53世 阿川弘之 阿川淳之 吉行淳之介 伊沢正名 山田稔 品川亮 バルザック ラブレー(共に翻訳:品川亮) ヤン・クィジャ(翻訳:斎藤真理子) 土田よしこ
内容説明
うんこ。だれでもうんこをする。日々のことだから、ときには失敗もする。でも、みんなそれを隠す。うんこは下品、汚いと嫌がられる。下ネタとして笑話にするのがせいぜい。人前で漏らしたりしたら、それだけで多くを失ってしまう。それはなぜなのか?生きるかなしみとしての排泄、漏らしたときのせつなさ、それを見事に描ききった文学作品を、自身も漏らしたことのある編者が集めた、渾身の名作選!
著者等紹介
頭木弘樹[カシラギヒロキ]
文学紹介者。筑波大学卒。大学三年の二十歳のときに難病になり、十三年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、『絶望名人カフカの人生論』(新潮文庫)を編訳。NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』のコーナーに出演中。日本文藝家協会、日本うんこ文化学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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