ちくま文庫<br> うんこ文学―漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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ちくま文庫
うんこ文学―漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

  • 頭木 弘樹【編】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438669
  • NDC分類 908
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間は、食べて、出します。しかし、食事と違い排泄は人に見られた場合ずっとトラウマになることもあります。漏らす悲しみを知る人のための17編。

「万人に共通する悲劇は排泄作用を行うことである」芥川龍之介
生きるかなしみとしての排泄を、漏らしたときのせつなさを、見事に描ききった文学作品を集めたアンソロジー!
編者は、自身も漏らした体験のある文学紹介者・頭木弘樹。
古い作品から新しい作品まで、日本の作品はもとより海外の作品まで、純文学も娯楽作も、小説だけでなく、エッセイ、自伝、体験談、評論、落語、漫画まで、さまざまなジャンルから幅広く、選びに選び抜かれた、究極の「うんこ文学」名作集。編者、渾身の1冊です!

収録作家 谷崎潤一郎 桂米朝 佐藤春夫 筒井康隆 尾辻克彦 山田風太郎 山田ルイ53世 阿川弘之 阿川淳之 吉行淳之介 伊沢正名 山田稔 品川亮 バルザック ラブレー(共に翻訳:品川亮) ヤン・クィジャ(翻訳:斎藤真理子) 土田よしこ

内容説明

うんこ。だれでもうんこをする。日々のことだから、ときには失敗もする。でも、みんなそれを隠す。うんこは下品、汚いと嫌がられる。下ネタとして笑話にするのがせいぜい。人前で漏らしたりしたら、それだけで多くを失ってしまう。それはなぜなのか?生きるかなしみとしての排泄、漏らしたときのせつなさ、それを見事に描ききった文学作品を、自身も漏らしたことのある編者が集めた、渾身の名作選!

著者等紹介

頭木弘樹[カシラギヒロキ]
文学紹介者。筑波大学卒。大学三年の二十歳のときに難病になり、十三年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、『絶望名人カフカの人生論』(新潮文庫)を編訳。NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』のコーナーに出演中。日本文藝家協会、日本うんこ文化学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

87
読友さんのレビューを拝読して、こんなアンソロジーがあることに驚き、ぜひ読んでみたいと思いました。小説、エッセイ、自伝、体験談、落語、漫画まで、様々なジャンルから幅広く選び抜かれた17作品が収録されています。冒頭に収録された芥川賞作家・尾辻克彦(赤瀬川原平)の作品・『出口』に、まずガツンとやられました。だれもが隠して語らない排泄の失敗を、見事に描いています。朝井リョウさんの『ゆとりぬシリーズ エッセイ』のように、漏らすという失敗の悲しみを様々に表現した作品がもっと増え、楽しませてくれることを願っています。2023/10/17

まこみや

70
当人にとっては悲劇だが、第三者にとっては喜劇となる。うんこにまつわる体験はそのことを頗るよく示す例だろう。人前で漏れそうな危機を必死で堪える悲愴感・絶体絶命感を経験したことがない人は稀だろうし、その果てに漏らしてしまい、人としての尊厳が崩壊するような絶望感・呆然感を知る人も少なからずいると思われる。なんと大仰なと笑って済ませられる人は幸運な人である。その体験は語るにしろ聞くにしろ笑いに包んでしかやりとりしにくいものである点も深く頷くしかないものだ。生きることの悲劇と喜劇をうんこほど端的に示すものはない。2023/09/19

shikashika555

58
「漏らす」ことは何故かほどまでにひとを打ちのめし尊厳を損なうのか。 そしてそこから自分を立ち直らせるため、救いを求めるためにも文学は存在する。 いま、ここで その力や救いが得られなくても、時代を超えて残る文学や芸術作品を媒介にすることで、今の時代に同じ経験を抱える人とも繋がっていかれるかもしれない。 これらが読まれているという事がすなわち、同じ体験を有する人の存在を浮かび上がらせているのではないか。 2023/03/05

たまきら

49
みんな避けて通れないこの生理現象。自分が思いついただけでも色々あるけれど、ここでは格調高いものから脱力してしまうものまで様々な文章が紹介されています(マンガもアリ)。まあ漫画はわたしならアラレちゃんを紹介するけどなあ…。筒井康隆さんの文章は色々迫るものがありました。人は選ぶかもしれませんが、面白いアンソロジーでした2023/06/15

まるほ

46
こんなアンソロジーがあったのかと…。驚愕の一冊。▼排泄、とりわけ“うんこ”をテーマにした17編の物語。取り上げられるのは、エッセイ、評論、文学作品、海外文学、落語、マンガと幅広い。▼芸人山田ルイ53世の『ヒキコモリ漂流記 完全版(抄)』は、予想以上に文章が上手くとても印象に残る。筒井康隆の『コレラ』は、予想を上回るスゴいインパクト。▼韓国の文学作品を初めて読みましたが、独特の読後感。巻末の編者によるあとがきと解説も、読みごたえがありました。▼流石にこのテーマで17編も続けて読むとお腹一杯です…。2023/07/22

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