ちくま文庫<br> 箱の中のあなた 山川方夫ショートショート集成

個数:
電子版価格
¥990
  • 電子版あり

ちくま文庫
箱の中のあなた 山川方夫ショートショート集成

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月02日 16時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438539
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本文学に大きな足跡を残した夭折の天才・山川方夫のショート・ショート作品を日下三蔵氏の編集で送る全2巻。代表作「親しい友人たち」収録。

内容説明

昭和30年代に星新一と都筑道夫が牽引したショートショートブームに純文学畑から参戦し強烈な存在感を示した山川方夫。交通事故死という不運に見舞われ活動期間こそ短かったものの、その作品は今なお多くの読者を惹きつけてやまない輝きを放つ。この分野での著者の成果を一望できる日下三蔵編集によるオリジナル・コレクション全2巻。第1巻は代表作“親しい友人たち”ほか41編を収録。

目次

1 親しい友人たち(待っている女;恐怖の正体;博士の目;赤い手帖;蒐集 ほか)
2 三つの声(猫の死と;朝のヨット;あるドライブ;偶然に乾杯!;夫婦の仲 ほか)
3 座談会 ショート・ショートのすべて(ショート・ショートのすべて“その本質とは?”―山川方夫・星新一・都筑道夫)
抑制がきいた余韻(星新一)

著者等紹介

山川方夫[ヤマカワマサオ]
1930‐1965年。東京生まれ。父は日本画家の山川秀峰。幼少期より芸術に親しみ、10代から執筆をはじめる。慶應義塾大学大学院中退後、第3次「三田文学」の編集を経て、自らも創作を発表する。1958年「日々の死」で注目を集め商業誌に進出。1960年『ヒッチコック・マガジン』に登場、「夏の葬列」などショートショートも数多く発表した。「海岸公園」「愛のごとく」など5作が芥川賞、『クリスマスの贈物』が直木賞候補となる。将来を嘱望される中、1965年交通事故により34歳で逝去

日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編書を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

81
「恐怖の正体」について。3つの「恐怖」が語られたと思いました。1つは断続的な猟奇的嫌がらせをヒトができる、という恐怖。もう1つは、このような猟奇的嫌がらせでヒトは容易に狂うという恐怖。そしてその恐怖の正体はヒトの中に内在されているという恐怖。2025/02/25

アナーキー靴下

62
2022年にこんな本が出ていたとは知らなかった。既読作品が多いのが残念ではあるが嬉しい。個人的には創元推理文庫の『親しい友人たち』の方が好きだけど、本書の方が収録数は多い。巻末に収録されている山川方夫、星新一、都筑道夫の座談会(1961年)は面白かった。ところで改めて読むと著者の作品はフランス文学の香りがする気がする(いやそんなにフランス文学読んでないけど…でも著者はフランス文学科だったようだし外してないはず…)。理知的な精神に曖昧さを抱えたままの情動、他者と接して初めて何かが生まれる点が。孤独さえもだ。2024/06/11

Shun

38
優れた作品をいくつも遺し、悲運にも早逝した純文学の書き手である山川方夫(やまかわまさお)による作品集です。主にショートショートの分野において第一人者の星新一や都築道夫と並び多くの作品を書いた著者ですが、この度初めて知ることとなりました。ショートショートという最も短いタイプの小説ではより書き手の個性が感じられるようだ。星新一作品とは違った持ち味が特徴で、どちらかと言えば文章が純文学寄りで短い話でも味わい深さは絶妙。読めば文章の中に深く入り込みつつ、終わりは早く線香花火のように余韻は儚い。第2巻も楽しみです。2023/02/10

tonpie

37
星新一らとともに昭和30年代に「ショートショート」ジャンルを開拓した一人で、芥川賞・直木賞候補にノミネートされていたが35歳で交通事故死。生前出版のショートショート集には江藤淳の熱い推薦文があった。 初読みだが、知的でお洒落で繊細な短編でした。最近のホラー系作品のギトギト、グジュグジュの刺激に疲れた時に読むと、非常に良いです。SF的な場合もミステリー的になる場合もあるが、「奇談」というくくりのほうがすっきりすると思う。シャイな気質が吉行淳之介を思わせる。↓2024/01/23

まめこ

25
★★★★☆やっぱり印象深いのは「夏の葬礼」。遠いあの夏の記憶を封印するため10数年ぶりに訪れた疎開先で目にしたのはあの人の葬列。過去からの開放と同時に未来を閉ざす残酷な突き落としが見事です。「蒐集」気品と気力溢れる…ただの壺(笑)?「未来の中での過去」四季がない時代がくる?墓場の中まで持ってゆきたい後悔や感情のうねり、優しい(ダークな?)嘘が溢れるショートショート41編。2023/07/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20422184
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品