出版社内容情報
日本文学に大きな足跡を残した夭折の天才・山川方夫のショート・ショート作品を日下三蔵氏の編集で送る全2巻。代表作「親しい友人たち」収録。
内容説明
昭和30年代に星新一と都筑道夫が牽引したショートショートブームに純文学畑から参戦し強烈な存在感を示した山川方夫。交通事故死という不運に見舞われ活動期間こそ短かったものの、その作品は今なお多くの読者を惹きつけてやまない輝きを放つ。この分野での著者の成果を一望できる日下三蔵編集によるオリジナル・コレクション全2巻。第1巻は代表作“親しい友人たち”ほか41編を収録。
目次
1 親しい友人たち(待っている女;恐怖の正体;博士の目;赤い手帖;蒐集 ほか)
2 三つの声(猫の死と;朝のヨット;あるドライブ;偶然に乾杯!;夫婦の仲 ほか)
3 座談会 ショート・ショートのすべて(ショート・ショートのすべて“その本質とは?”―山川方夫・星新一・都筑道夫)
抑制がきいた余韻(星新一)
著者等紹介
山川方夫[ヤマカワマサオ]
1930‐1965年。東京生まれ。父は日本画家の山川秀峰。幼少期より芸術に親しみ、10代から執筆をはじめる。慶應義塾大学大学院中退後、第3次「三田文学」の編集を経て、自らも創作を発表する。1958年「日々の死」で注目を集め商業誌に進出。1960年『ヒッチコック・マガジン』に登場、「夏の葬列」などショートショートも数多く発表した。「海岸公園」「愛のごとく」など5作が芥川賞、『クリスマスの贈物』が直木賞候補となる。将来を嘱望される中、1965年交通事故により34歳で逝去
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編書を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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