出版社内容情報
江戸川乱歩、小泉八雲、平井呈一、日夏耿之介、澁澤龍彦、種村季弘――。「ゴシック文学」の世界へ飛び込むための厳選評論アンソロジーが誕生!
内容説明
ゴシック文学の世界に参入するための、かつてない入門書、ここに誕生!幻想文学のエキスパートたる日本の文豪・学匠たちが、泰西ゴシックの魅惑を達意の筆で解き明かすエッセイと論考14篇を収録。
目次
「幽霊塔」の思い出(江戸川乱歩)
「モンク・ルイス」と恐怖怪奇派(小泉八雲)
恐怖美考(種村季弘)
ゴシックの炎(紀田順一郎)
バベルの塔の隠遁者(澁澤龍彦)
狂気の揺籃―「ヴァテック」頌(塚本邦雄)
信天翁と大鴉と鳩(日夏耿之介)
眼のゴシック(八木敏雄)
黒猫の恐怖(富士川義之)
嗜屍と永生(平井呈一)
『死妖姫』解説(野町二)
獄舎のユートピア(前田愛)
『高野聖』の比較文学的考察(日夏耿之介)
人外(高原英理)
著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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