出版社内容情報
なぜ落ちは笑えない? どうして話が途中で終わるのか、などなど。落語に関する素直な疑問を解き明かしながら、落語ならではの大いなる魅力に迫る。
内容説明
ちゃんと聴いたことがあるのに、そのうえで興味が持てない。落語は落ちが命、と言われるのに、落ちの何が面白いのかさっぱりわからなかった…。そんな人は案外多い。「落語は面白くないのがあたりまえ」から始まる落語案内。桂米朝、古今亭志ん生ら噺家はもちろん、カフカやディケンズ、漱石まで登場し、耳の物語・落語の楽しみ方を紹介する、まったく新しい入門書。
目次
はじめに 「面白くないのがあたりまえ」というところから始めてみたい
第1章 「落語は落ちが命」の本当の意味
第2章 「耳の物語」と「目の物語」
第3章 落語は世界遺産
第4章 面白い/面白くないを分けるもの
あとがき 落語に何度も助けられた
著者等紹介
頭木弘樹[カシラギヒロキ]
文学紹介者。筑波大学卒業。二十歳のときに難病になり、十三年間の闘病生活を送る。そのときから落語を熱心に聴き始める。編訳書、著書など。NHK「ラジオ深夜便」の「絶望名言」のコーナーに出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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