ちくま文庫<br> 小川洋子と読む 内田百〓アンソロジー

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小川洋子と読む 内田百〓アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480436412
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

 

内容説明

現実と幻、笑いと恐怖、彼岸と此岸、あらゆる境界をするりと越えて、不思議な光を放つその作品を、百〓をこよなく愛する作家・小川洋子と一緒に楽しもう。「冥途」「梅雨韻」「旅順入城式」「サラサーテの盤」…珠玉の24篇を集めて贈る、新しい内田百〓の世界。

著者等紹介

内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889‐1971年、小説家、随筆家。岡山の造り酒屋の一人息子として生まれる。東京帝国大学独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで教鞭を執る。1967年、芸術院会員推薦を辞退。本名、内田栄造。別号、百鬼園

小川洋子[オガワヨウコ]
岡山市生まれ。1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞受賞。『博士の愛した数式』(読売文学賞・本屋大賞)、『ミーナの行進』(谷崎潤一郎賞)、『ことり』(芸術選奨文部科学大臣賞)などを発表。内田百〓文学賞の審査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

152
ぼうっと暗がりをみてた。こんにちは/さようなら 通り過ぎる声たちがぼうやりと遠くでも膜のようにまとって心地よいのは傾ける日本酒のせいかしらこんなまひるに。昼間からのむ酒至福秋の空は高い。ふうと旅に出たくなって乗った新幹線は魔界行き 帰ってくるころには角のいっぽんでも生えていればいいのにとほくそ笑む。色づく葉に湯けむりの夢をみようと目を閉じると銀河ステーションに立っていた。件になって夜空駆け抜け星の音をきく夢はとおい。私はずっと夢のなかに生きてるし生きてたい。2020/09/24

ちゃちゃ

122
雲の中を覚束ない足取りで歩き、気がつくと雲の切れ目からずんと落ちて、はてさて、これは現実なのか夢なのか、彼岸か此岸か、それすらも朧ろとして判然としないような、独特の世界観を感じた。仄暗い闇の中から浮かび上がる得体の知れないもの。ぞくぞくと背中を伝い、その正体を掴んだかと思う寸前にするりと両の掌からこぼれ落ち、跡形もない…。百閒に私淑する小川さんによって編まれた24編は、飄々としてとらえどころがないこと自体が不思議な魅力を放つ、なんとも味わい深い掌編・短編集だった。なんだか病みつきになりそうな予感がする。2022/02/14

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

111
☆5.0 内田百閒の小説と随筆を 小川洋子が24篇選び、 小川洋子が其々の作品を解説している。 小川洋子の解説が頗る巧い。 小川の内田に対する偏愛ぶりが滲み出ている。 解説とはかくあるべきなのかと唸らされるばかりである。 2021/04/13

藤月はな(灯れ松明の火)

106
夢か現か。その狭間にあった悪夢に揺蕩う。懐かしさと甘い畏れに永遠に興じる為に「醒めないで」と願いながら。「サラサーテの盤」の音楽に残されていたものは仄暗い未来への呪縛だったのか。遺された一人娘も薄幸に囚われる予感に震え、案じる母の哭き声。愛おしいものを守れない無力さを噛み締めるしかない状況は余りにも辛い。「長春香」の「仏壇で蒟蒻を煮る」という文章が目に飛び込んだ時、罰当たり過ぎて腰を抜かした。だが、多くの死と個人としての追悼を篭めてそれを行っていた。人は真面目過ぎると潰れてしまうから・・・。2020/11/21

アキ

83
内田百閒初読み。岡山の同郷である小川洋子が選ぶアンソロジー。なんとも幻想的で捉えどころのない良さがある。なんといっても小品ごとにはさむ小川洋子の合いの手が、さらに幻想度合、不思議度合を増している。「蜥蜴」見世物小屋での妄想、「柳〇校の小閑」三木さんの思い出、「サラサーテの盤」親友中砂の後妻おふさ、「琥珀」何萬年も待てない少年、がお気に入り。内田百閒1889-1971年。因みに小川洋子は内田百閒文学賞の審査員だそうです。2020/07/07

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