出版社内容情報
家族で過ごした、素晴らしい瞬間の数々がここにある。震災前後の生活(家計簿つき)を記録したデビュー作『働けECD』を大幅に増補した完全版。
内容説明
「写真に写りきらないものを文字で残そうとした」東京都杉並区に暮らす石田家の毎日を率直に書いた、2010年2月から翌年4月にかけての日記。逼迫する家計状況のなか第二子を出産、子育てに追われながら東日本大震災の日を迎える。平穏とは言えない日々のなかに、家族と暮らすうれしさが満ちていた。デビュー作『働けECD わたしの育児混沌記』を大幅に増補した完全版(家計簿つき)。
目次
春
夏
秋
冬
3.11
私の家族アルバム
著者等紹介
植本一子[ウエモトイチコ]
1984年、広島県生まれ。写真家。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なるみ(旧Narumi)
23
家計簿つきの個人の日記を覗いてしまったような読後感でした。2020/03/13
rin
10
★★★★★…「台風一過」を読んでからこの本を読んだら、なんだか胸が締め付けられた。次女が誕生して、まさに家族最初の日々が綴られている。逼迫する家計、姉妹の育児、夫婦のこと…時々笑ってしまうほどポップに書かれているからつい忘れてしまうけど、石田さんはもういないんだよなぁ。意思疎通が難しかった姉妹は立派なお姉さんになっているし、植本さんには新しいパートナーがいる。過去と現在のギャップにくらくらする。綺麗事だけじゃない家族のホントが詰まっている。2019/11/29
ぺんぐぃん
4
えんちゃんが生まれる前後の約10年前の家族の姿。経済的にはひっ迫しているけれど、結構楽観的な著者がリアルなツイートを文字化したような感じ。毎日の出費が1円単位まで記録されていて現実的だなぁと感心する。それにしても、乳幼児二人抱えながら、ライブに行ったりはちょっと信じられない。若さだなぁと。その後を読んで知っているだけに、これからの波乱万丈を全く予期させないさらっとした表現が逆にぐっと心に刺さる。2019/12/23
バーベナ
3
家計簿と日記。それだけで、伝わるものがこんなにあるなんて。2021/03/27
たま
3
呆れながら読了。 作者のお母さん「自分が可愛い人なんじゃね」と石田さんを評す。いやー娘さんには敵わないのでは、と思うが。他人の口を拝借した自分の気持ちの代弁でしょうか。人それぞれ生き様は違うし考え方も同様、基準点が己にだけ甘い事はよくある事だが、このポピュリズム感、この母親あってのこの作者だと。1日3食ご飯を作る私、と何度か記しているが、読後の印象は、石田さんが起床後、洗濯を干し2歳の娘さんとご飯を食べ、自分と娘のお弁当を作って娘と出勤する姿です。作者は、いつも体調悪し、と。2020/02/06