内容説明
古今東西の作家、落語家、タクシー運転手、俳優などによる酒にまつわる名言を集め、それらへの思いを綴ったエッセイ。「酔って小耳にはさんだ客の話。帰りのタクシーの運転手がこぼした小話。…好き好んで何度も読んだ文学作品の数々の中に…星のごとく輝く言葉を見つけると…たったそれだけで、たいそうおいしい酒肴となります」(大酔っ払いの前口上より)。
目次
大酔っ払いの前口上
古今亭志ん生
内田百〓
天王寺のタクシー運転手さん
小倉のタクシー運転手さん
種田山頭火
シャルル・ボードレール
山田風太郎
田村隆一
ヘンリー・オールドリッチ〔ほか〕
著者等紹介
大竹聡[オオタケサトシ]
1963年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告会社、編集プロダクション勤務を経てフリーに。2002年10月、雑誌『酒とつまみ』を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
95
古今東西の作家、落語家から一般人まで酒にまつわる名言を紹介と解説で構成されたもの。様々な文学や小説、映画にはお酒が語られることが多い。いや逆に一編通してお酒が全く出てこないほうが少ないかもしれないと思う。スティーブン・キングの「酒で記憶を失うのは究極のホラーである」という言葉には大いに心当たりがあるし、小津の映画『秋刀魚の味』に出ている東野英治郎の酔っぱらい演技にも納得。かのフォークナーは酒飲みだったことを知ったし中島らもやなぎら健壱といった人の話も好きだなあ。ちなみに私は病で酒をほぼ絶っています。2021/04/30
ぜんこう
19
有名人から一般人(タクシーの運転手さんなど)の酒呑み、酒呑まれの名言、迷言・・・それと言い訳(?)。 酒呑み、酒呑まれには読んでいて納得できることも多々(^^;) いくつかの名言を具体的に挙げようと思ったけど多すぎて断念(^^;) 酒呑まない人にはどうでもいい本ですw2019/08/09
5256
5
タクシーの運転手など身近な人から、兼好の徒然草から世界の文豪までのお酒に対する言葉。教科書に出てくるような人のお酒を飲む姿を垣間見ることで、一緒に飲んで少し打ち解けたような気持ちになった。スティーブンキングの「酒で記憶を失うのは究極のホラーである」、フランスの諺「食事と一緒に水を飲むのはアメリカ人と蛙だけだ」、神吉拓郎の焼いて醤油と七味をかけた葱の表現"葱鉄砲"、鈴木酒造取締役の「酒って力があるんだと改めて気づいたんです。」2020/09/20
bibliotecario
5
今日も楽しくお酒が飲めそうです。2020/07/23
ワンモアニードユー
5
大竹さんのエッセイの割にはあまり楽しめませんでした。こういうエッセイはちょっと違うような気がするなあ。大竹さんは自身の飲む姿を描写する言葉が、本当にレモンサワーを誘うのです。2019/06/20