出版社内容情報
世界一周、外国語の旅! 英語や日本語といった身近な言語からサーミ語、ゾンガ語まで、100のことばについて綴ったエッセイ集。解説 高野秀行
黒田 龍之助[クロダ リュウノスケ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
112
面白かった!黒田龍之介さんの世界の言葉にまつわるゆるいエッセイ。100言語収録。2ページで一言語。蘊蓄や文法などの難しい話を抜きに、言葉にまつわるあれやこれのエピソード。勉強で大変だったこと、先生としての思い出、町で偶然みつけた言語教科書について、旅行先の思い出など。言語学コラムがあって、言語連合、ピジンとクレオール、名詞の性や語族の話もある。2024/03/08
ホークス
43
自称言語学者が100の言語を各2ページのエッセイで語る。生物学や天文学と同じく語学マニアも居ると知ったし、魅力の一端に触れられた。アラビア語は書くも話すも難しく秀才向きというのはイメージ通り。文字がカッコいいアルメニア語。ドイツ語ベースなのにヘブライ文字のイディッシュ語。ケルト語系として英国内で健在なウェールズ語。言語の構造や成り立ちは多様で、段々異世界SFの設定を読んでいる気分になってくる。政治や民族と結びつき易い言語は、楽しむにも色々気を遣う様だ。一人の目を通して比較する面白さを再認識した。2018/07/31
ひろみ
12
アイウエオ順に2ページづつ、100言語を紹介したエッセイ。聞いたことない言葉がたくさん!! ロシア語が専門の著者ですが、多数の言語を勉強されていて、経験談、言語学的な話、信条などなど。ある言語の表記文字が変更されることがある、ということに一番びっくりしました。 語学を勉強するのは好きなので、とても興味深く読めました。解説で、2冊前に読んだ「イラク水滸伝」の高野秀行さんに会えて嬉しくなりました。2024/05/02
圓子
10
期待通り面白かった~。どうしてこんなに面白いのか。へええ、ほおお、と未知のことに触れるゆえの面白さもあるけど。。と最後に解説を読んで、そうか気持ちに共感できるからかと腑に落ちる。「92ラオス語」の授業のエピソードはまさに気持ちのはなしだなあ。直接なんの関係もないけど、月末に受講する短期集中講座も俄然楽しみになってきた。2018/08/04
shamrock
10
90種類の言語についての見開きエッセイ。言語論とかにならず(軽くはなるけど)、気楽に読めた。読み進んだら、リンガラ語の項に大好きな高野秀行さんの事が出てきて驚いた2018/07/19