出版社内容情報
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著・文・その他
内容説明
「本が売れない」と言われながら、今日も全国で魅力的なブックイベントが開催されている。そして、それらを支える主催者、お客さんの中には熱心な女性の存在が目を引く。「一箱古本市」主催の著者が日本各地のイベントで出会った本好きの女性に、読書遍歴を語ってもらいながら、そのうえで彼女たちが抱えるお悩みを聞き、そこに効く3冊の本を処方する。本好き女子のお悩みブックガイド。
目次
円満に一人暮らしをはじめたい 東京・28歳
寮生活で一人になる時間がない 京都・19歳
つい人の顔色をうかがってしまう 東京・26歳
もっと時間がほしい 岩手・12歳
便利さに振り回されたくない 東京
他人に影響を受けすぎる 香川・24歳
無心に本を読みたい 東京・32歳
すぐに冒険したくなる 新潟・27歳
もっと元気になりたい 香川・25歳
色気のある女性になりたい 島根・29歳〔ほか〕
著者等紹介
南陀楼綾繁[ナンダロウアヤシゲ]
1967年、島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。早稲田大学第一文学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。出版、古本、ミニコミ、本に関することならなんでも追いかける。谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の代表。「一箱本送り隊」呼びかけ人として、石巻市で本のコミュニティ・スペース「石巻まちの本棚」の運営にも携わる。本と町と人をつなぐ雑誌『ヒトハコ』編集発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
203
不忍ブックストリートから広がった一箱古本市をきっかけに生まれた本。日本各地の本好き女性が各々の思いや経験から3冊ずつ選書。本に触れ合う機会が減った人もきっと楽しさを思い出してくれるはず。生きることって、大切な時間の使い方って何だろう。私って何。人の気持ちに鈍感な人も過敏な人もいる。前向きな日も立ち止まる日もある。笑ったり泣いたり、イライラしたり愚痴ったり。その感情の全ては本が癒してくれる。そう、あの時の私には本しかなかった。どんなに辛い時もあの本を思い出す。拘りは世界を狭くするからって語り合ったあの本を。2023/01/04
おしゃべりメガネ
193
タイトルどおり、様々な'本好き女子'たちがそれぞれに抱える'悩み'があり、それらの悩みに応じて著者がオススメの本を三冊ピックアップして紹介する一冊です。女子ではない私が読んでも、楽しく読み通せたので、'本好き女子'にはピッタリとハマるのではないでしょうか?北は北海道、南は沖縄、年齢もアラフォーから十代まで本当に幅広く、色んな方が登場します。悩みも一例では「もっと元気になりたい」「無心に本を読みたい」「人の気持ちに鈍感」など、そんな悩みに処方してくれる作品が、また様々で改めて読書の奥深さを感じる一冊です。2019/07/03
nemuro
52
「2018年2月10日第1刷発行」。ブログ内を検索。2018年3月、「中三百貨店弘前店」内「ジュンク堂書店弘前中三店」と「棒二森屋アネックス」内「くまざわ書店函館店」での購入。最後の勤務地だった函館から富良野に移住して1年後。JRでの小旅行(2泊3日)時、弘前で買ったのに翌日には(買おうとして買いそびれたと勘違いし)函館でもダブりで買ってしまったようで。「一箱古本市」主催の著者が日本各地のイベントで出会った本好きの女性から読書遍歴とお悩みを聞き、3冊の本を処方(全105冊)する。守備範囲の広い選書に吃驚。2024/12/25
みっこ
47
全国の一箱古本市に関わる『本好き女子』たちへのインタビューと、お悩みに対して本を処方した記録がまとめられています。紹介されていた本で読みたいものは少なかったですが(そして気になるものはほぼ読メでチェックずみ…)本が好きな女性たちの生育歴、読書歴を聞けるのが面白かった。『吹奏楽部所属率が異様』はい、私も吹奏楽部出身です(笑)両親が教員や研究者の人も多い。家に自然と本が置かれるからでしょうか。谷根千の一箱古本市、何度も行きました!コロナが終わったら全国一箱古本市めぐりしたいなぁ(о´∀`о)2021/01/08
ユメ
46
著者の南陀楼綾繁さんが全国の「一箱古本市」で出会った本好き女子たちの話を聞き、彼女たちの悩みに効くような本をひとり三冊処方する。共感できる悩みが実に多く、それに対して南陀楼さんが勧める本をメモしていったらずいぶん長いリストができた。知っている本が紹介されているのもまた嬉しい。「本というものは即効性ではないと思う」と南陀楼さんは言う。逆に言えば、本は長い時間をかけて自分と寄り添ってくれるものである。本のセレクトもさることながら、人生の先輩から本好き女子たちに贈る言葉の優しさが印象に残った。2018/02/27
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