出版社内容情報
ラッパー・作家のECDが、写真家・一子に出会い、結婚し子育てをするまで。一子の出産前後の初エッセイも。二人の文庫版あとがき付。解説 窪美澄
内容説明
ラッパー・ECDが、写真家・植本一子に出会い、家族をつくるまで。日常が変化していく様をECDの真摯で愛情を深く隠した文章で描く。植本一子の出産前後の初エッセイ「ビギナーズラック」も、二人の文庫版あとがきも魅力!植本一子撮影のカラー写真満載。
目次
WE ARE ECD+1(寿命;家族;宣告;生活;進展 ほか)
ビギナーズラック
これまで これから(収入;元カノ;仕事;出会い;託児 ほか)
著者等紹介
ECD[イーシーディー]
1960年生まれ。ラッパー
植本一子[ウエモトイチコ]
1984年広島県生まれ。写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
19
ちくま文庫の新刊でたばかりですが読了。2009年にフィルムアート社から出た本の文庫化。文庫化にあたり巻末にお二人のあとがきが収録されてます。植本一子さんとECDさんとの初めての出会いからお二人の結婚、出産、飼い猫の癌との闘病生活などが、本人の手により綴られてます。植本一子さんの考えには賛否両論あるかと思います。ある意味わがまま、自由奔放、嘘をつけない、欲望に忠実等など、私でも全面肯定は出来ない所は多々あります。理屈で考える男の性ですかね。ECDさんはその後御本人も癌と闘病する事になりますが、、家族っ何だろ2017/09/13
チェアー
13
追悼ECD。この二人ほど、同じ事を経験し、同じものを見ていながら、見えかた、感じ方が違うカップルはないかも。多かれ少なかれ、他人とは見え方が違うものだけど、まったく違えば一緒に生きていくのは難しいと思う。互いにほんとうの居場所を探しながら暮らしているように見える。 2018/03/12
tom
9
46歳の男に23歳の女が惚れてしまった。結婚した、子どももできた。男は自分の周りの出来事に、びっくり仰天。でも、良かったなあ、嬉しいなあと思いながら暮らしている。様々なこと(例えば飼い猫のガン死、経済的な問題など)が起きる。そういったことを、淡々と書き綴っていて、これが意外に読ませる文章。2018/03/21
たんたん麺
9
家庭をつくり、子どもを持つと、自分が生まれ育った家庭のことや、遠ざかっていた父や母のことを思い出す。血のつながらない誰かと暮らすことは、どんなに言葉をつくしても、かすかな怒り、哀しさ、寂しさを心に抱えることでもある。それでも二人の間に生まれた子どもを育て、自分の親を思い出したとき、続いていくよね、と思えたら、その命のつらなりに安堵できる瞬間があるのではないか。だから、案外、誰かと生きていくのは悪くない。忘れてしまいがちな、だけど大事なことをこの本はそっと教えてくれる。2017/09/18
Gaooo
7
先に植本一子さんの著書を読んでいたので、石田さんはどう感じているのか知りたかった。一子さんとの出会い。同棲。娘の誕生。猫。大げさな感情表現はない。ただ大事に思い、家庭を守ろうとしていた。石田さんの気持ちは確かにあったのだ2020/12/29