出版社内容情報
ジャミラ、ガヴァドン、メトロン星人など、ウルトラシリーズで人気怪獣を送り出した実相寺監督が書き残した怪獣画集。オールカラー。解説 樋口尚文
実相寺 昭雄[ジッソウジ アキオ]
内容説明
著者・実相寺昭雄はウルトラマンシリーズの監督の一人です。いまも人気を誇るジャミラ、シーボーズ、ガマクジラ、ガヴァドン、メトロン星人などが登場した回を手がけました。2006年に実相寺は星へ旅立ちましたが、ウルトラマンシリーズの怪獣や宇宙人、ヒーローを描いた絵が残されました。本書はそれらの絵をお見せするものです。みうらじゅん氏推薦!
著者等紹介
実相寺昭雄[ジッソウジアキオ]
昭和12年東京生まれ。中国青島で育つ。青島での幼少期に金森馨(のちに舞台美術家)と出会い、大きな影響を受ける。早稲田大学卒業後、TBS入社。テレビ演出部を経て、映画部に転属、円谷プロへ出向。「ウルトラマン」などの特撮作品を監督。その後、フリーとなる。映画、舞台、CM、文筆など幅広い分野で活動した。東京芸術大学名誉教授もつとめた。平成18年11月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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sin
90
ジ~ンとしちゃいました。ああ、つくづくウルトラ世代なんだわ(笑)。文庫本なのにぎっしりと、しかもカラーで収められた監督の手になるスケッチの大盤振る舞いにも増して【解説】の監督を巡る考察に流れるやさしい視点…いずれも着ぐるみの怪獣を愛する男たちの心の在りようを感じさせてくれます。そして、あるスケッチは「ウルトラの匂い世田谷の夢」と題されておりました。TVが家に来て間もないあの頃の僕にとってはまさに「ウルトラの匂い未来の夢」だったことを思い出しました。2017/03/14
kinkin
78
著者によるさらさらっと描かれて爽やかな絵。怪獣というといかにも怪しい風体と皮膚感だがここで紹介されている怪獣たちは優しささえ感じる。同時に「ウルトラQ」や「ウルトラマン」に登場した彼らはなんと特徴的なんだろう。文庫本で100ページ、900円というのは安いといえば安いが出来ることなら最低A4サイズで出版してほしかった。それなら手元に置いてもいいかなー。図書館本2017/04/24
Bugsy Malone
69
画を眺め、その上に惜しげも無く書き足された文字を読み、そのまなざしに、優しさに、郷愁に、言葉もなく只々、ありがとう...2017/04/23
keroppi
38
本屋さんで目にとまり、思わず買ってしまった。ウルトラマンの実相寺昭雄監督も今年生誕80年らしい。このような水彩画を残していたんだ。ジャミラが、メトロン星人が、シーボーズが、…。怪獣たちと、絵に重なるように書かれた一言が、滑稽であると共に哀愁をさそう。確かに全作品掛け軸にして床の間に飾りたい‼︎(床の間は無いけど)2017/03/12
keroppi
33
「ウルトラマンの東京」の挿入画がモノクロだったので、もう一度この本を見直したくなった。やっぱカラーで見るといいなぁ。この本を見ながら、「ウルトラマンの東京」を読むのがいいかも。2017/05/03