出版社内容情報
最も身近でありながらどこか底知れない動物、犬。犬を始祖とする神話から人間への忠義を示す挿話まで「人間最良の友」にまつわる伝説・昔話を集成。
日本民話の会[ニホンミンワノカイ]
外国民話研究会[ガイコクミンワケンキュウカイ]
内容説明
「人間最良の友」として最も長くわれわれの身近にあって、深い絆で結ばれている存在―犬。「犬を始祖とする伝説」「冥界とのつながり」「人間への忠義」「狼との関係」などなど、世界各国の神話・伝説・昔話から民間伝承までを広く集成、分類。ほか狼やコヨーテなど、犬の仲間たちの話もあわせて収録。この一冊で、犬の魅力、犬の人類の関係が深いところまで見えてきます。
目次
第1章 火を盗んだコヨーテ―神話の世界
第2章 人間と縁を結んだ犬―由来の話
第3章 夜の狩人―魔的な犬
第4章 狼の歌―こわい犬と狼
第5章 月をかむ犬―人を助ける犬と狼
第6章 犬と友だちになったコヨーテ―動物たちのつきあい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
157
「世界の犬の民話」という題名で、「世界の猫の民話」と並んでちくま文庫から出版された本です。日本を除く世界各国の犬の神話や民話を分類して集めたもので、楽しめました。とくに神話というのはあまり今までに読んだことがないので、珍しい感じでした。中国に犬の話が多いということがよくわかりました。2017/03/21
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
世界中の犬に関わる民話集。コヨーテとかジャッカルも犬のくくり(笑) 『 火を盗んだコヨーテ / パミチャリエ / 寿命の交換 / 中国の犬の話 / トルティージャを作った雌犬 / 死の地をたずねたコヨーテとワシ / アダムの創造 / ベトナム少数民族の犬祖説話 / 犬がワンワンと鳴くわけ / 人間と縁を結んだ犬 / 犬の後ろ足 / 犬と塀 / なぜ犬はいつも舌を出しているのか /犬がしゃべらなくなったわけ / 犬はお尻をかぎあう / 遺言状 / 肉の契約書 / 猫と犬が仲の悪いわけ →2022/04/01
スプリント
4
1ページで終わってしまうものからちょっとした短編のような長さのものまで古今東西のイヌにまつわる民話が収集されています。道徳的なものよりもイヌの習性の由来を説明した民話が面白かったです。2017/02/26
sai
3
人間の友としての犬、魔的な犬、助けてくれる犬、ずるい犬...カテゴリに分けて、世界の色んな犬の話が詰まってて面白い。 何故足をあげておしっこするのか、お尻の匂いを嗅ぎ合うのか、はたまた鳴き声の由来の話。魔的な犬の項目は怖い話、不思議な話。 賢い様子とかが描かれるものも多い中、手柄を横取りする犬の話とか、イヌ科で狼やコヨーテとの絡みとかも。不実な犬もいるけど犬に不実な人間も多い...。 色々あるけど、「二人の女と犬」「狼の歌」「狼女房」と「小さな歯の犬」「犬に嫁がされた娘」「月をかむ犬」が好き。2018/01/19
草径
2
犬、狼、ジャッカル、コヨーテなどの民話集を集めたもの。世界各国にいろいろな話があって面白い。2017/02/23
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