ちくま文庫<br> 奥の部屋―ロバート・エイクマン短篇集

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ちくま文庫
奥の部屋―ロバート・エイクマン短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480433244
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

不気味な雰囲気、謎めいた象徴、魂の奥処をゆさぶる深い戦慄。幽霊不在の時代における新しい恐怖を描く、今世紀怪奇小説の極北エイクマンの傑作集。

内容説明

子供の頃、誕生祝いに買ってもらった人形の家には、外からは見ることのできない部屋があった。やがて大人になった私は徒歩旅行の途中で道に迷い、あの人形の家そっくりの屋敷にたどりつくが…。不穏な気配に満ちた「奥の部屋」など、謎めいた暗示、魂の奥処を揺さぶる戦慄で、幽霊不在の時代における新しい恐怖を描く怪奇小説の巨匠エイクマン傑作集。新訳「スタア来臨」他1篇を増補文庫化。

著者等紹介

エイクマン,ロバート[エイクマン,ロバート] [Aickman,Robert]
1914‐1981。イギリスの作家。内陸運河協会の設立に関わり、オペラ、バレエ評でも活躍。1951年、怪奇小説集『我ら闇に向かう』(共著)を刊行、60年代に本格的作家活動に入る。現代怪奇小説の巨匠

今本渉[イマモトワタル]
1961年大阪府生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

68
結局どういう事かわからない。でも視界の端に何かがちらちらと映り、それは確かに恐ろしいものである。この作品群から受けるのはそういうイメージ。ふいと現実と見てはいけない物が重なり合うような。読み終えてみると悪夢めいた世界の中に誘い込まれる作品に好みのものが多かったように思える。楽しいはずの婚前旅行が魔宴に変わる「髪を束ねて」とか、マンディアルグめいたエロティックさを感じさせる「恍惚」とか、表題作とか。「学友」や「スタア来臨」になると結局何が起こっているのかわからない。しかしそのわからなさが確実に恐ろしい……。2016/02/17

sin

63
十分に怖い設定なのに怖くない?それは程度の差こそあれ主人公達が興味を感じこそすれ恐怖を感じていない…と受け取れるせいではないだろうか?しかし本当にそうだろうか?登場する人物の感性にしたがって怖くないと言いきってしまってその後に、ここにはそれこそ答えを必要としない剥き出しの怪異が用意されている。2016/02/18

藤月はな(灯れ松明の火)

61
正体を表さない怪とそれを増長させる人間の嫌らしさを密かに描く怪奇短編集。『学友』は天才を自負する、ある意味、プライドが高いオールドミス同士の交流が不穏を孕む。特に同性同士の無意識的な庇護関係の独特の嫌らしさの描写は秀逸。彼女が仄めかす生誕には、ホムンクルス精製や正体を表さないラブクラフトの「ダンウィッチの怪」を連想させます。『髪を束ねて』は妖精の輪、『恍惚』は迷い家と予言かな。しかも『恍惚』には若い男を誘惑する醜い老女とその老女の姪の服を鏡の前で当てられて恍惚とする若き画家の姿にアンモラルを感じます。2016/02/06

あたびー

51
読書会のために再読。何度読んでも魅力的ながら、何が起きたのか今ひとつ迷いを生ずるエイクマン節。読書会で意見を交換してみて俄然面白みが増した。人によって色々な見方をしているのを聞くのも一興なら、新たな面白がり所も教えてもらったり。むしろこう言うモヤモヤした作品にこそ意見を交換する楽しみがあると感じられた。様々なアンソロジーに収録されているにもかかわらずまとまった本がこれ1冊というエイクマン。今後もっともっと翻訳が進んで出版されることを願って止まない。2023/05/14

mii22.

51
怖いというより、何かもやもやとした気持ち悪さの残るお話の短編集。どれも、ああ...来るな来るな...いや~なものが...ああぁ...とドキドキ、ゾワゾワするのだが、次の瞬間、ええっ、どうゆうこと??となってしまったり、放り出されてしまったり、とにかく読後感、気持ち悪い。何が起こり、何が起こらなかったのか、謎は解明されず、でもおぞましいこと、恐ろしいことは、確実に意識の中に残っている。2016/08/19

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