ちくま文庫<br> 万骨伝―饅頭本で読むあの人この人

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万骨伝―饅頭本で読むあの人この人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480432971
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

饅頭本とは葬式饅頭・紅白饅頭替わりの顕彰本・記念本である。それらを手掛かりに、忘れ去られた偉人・奇人など50人を紹介する。文庫オリジナル

内容説明

古書業界・出版業界では、故人をしのぶ追悼本を葬式饅頭になぞらえて饅頭本という。紅白饅頭のように配られる記念本も饅頭本のうち。古書店主であった著者が、それらの饅頭本に描かれた、強烈な人生や業績を紹介する出久根流紳士録。実業家、文化人、アスリート、さらには泥棒まで、歴史の陰に埋もれた万骨の人たち50人。文庫オリジナル。

目次

女ならでは夜も明けぬ
豪快な日本男児たち
作家もいろいろ
ビジネスと陰徳
俳人・歌人と漱石ゆかりの人々
歴史を作った人
ただ一筋にひたむきに

著者等紹介

出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年茨城県生まれ。73年から東京都杉並区で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

21
著者の出久根達郎は作家だが古本屋でもある。小生はこれが初読。業界のスラングって独特の渋みや凄味がある事があって、饅頭本と云う言葉もそんな一例。「葬式饅頭の様に縁者に配布される故人を偲ぶ出版物」を古本業界ではこう呼ぶらしい。非売品ながら編集、執筆者は思い入れがある為、希少で良質な本が多いらしい。それで題名が万骨伝。両方に死のイメージが有る。あの人この人で短めの評伝が50人分。名前だけうろ覚えの人が10人くらい、知っているのは二人だけだった。万骨ってそういうことなのだろう。それでも面白く読める。渋味だけど。2015/10/01

たくのみ

18
葬式の時に配られる故人の自伝「饅頭本」。その人の生き方、価値観、思い入れがたっぷり入った本を読むのが、出久根さんの趣味という。腕を斬られて口で絵をかく芸者・妻吉。浮名を流しまくる・つや栄。そんな人いたの?という人物から有名どころまで。作家でなく教育者として生きた下村湖人、ラジオのおばさんとして『子供の新聞』を担当した花アンの村岡花子、モンローの指圧をした浪越徳次郎のエピソードが面白かった。2015/10/04

sasha

12
故人を偲んで出された追悼本や自伝を元に、歴史に埋もれた50人の人生を追う。大正時代から昭和初期にかけて活躍(?)した説教強盗・妻木松吉って平成元年まで存命だったのかっ!こういうエッセイを読むと、著者の本業である古本屋さんの本領発揮って感じだ。私家版や非売品の追悼本でも貴重な歴史的資料になるんだな。著名人が本名で追悼文を寄せていたりすると、全集にも収録されていないらしい。古本屋さんって博識で勉強家、おまけに好奇心旺盛でないと務まらないのかも。2018/04/26

Endo Takafumi

7
目から鱗です。様々な偉人、知識人、奇人の知られざる生態と日本の歴史が面白く読めました。同郷にこんなに面白いことを研究していた人がいたとはとても嬉しいことです。エイプリルフールを日本で流行らせたのがあの人たちのだったとか、錦織選手より世界ランキング上位になった日本人選手の悲劇とか、本当に面白かった。有名人でなくても語り部は必要では?と思える一冊。2017/02/03

みや

6
サブタイトルにある「饅頭本」とは、古書業界用語で追悼本のこと。本書は、古書店主でもある著者が、故人の有名・無名に拘らず、時に本当の「饅頭本」を追跡し、様々なエピソードを紹介する人物伝。書き手の立ち位置が客観的なので、追慕のあまり必要以上に持ち上げてしまうこともなく、パズルを組み立てるかのように淡々と功績を追う。そのために外連味のない話が多いが、資料の考証に基づく記述からは、故人の「生きた証」が鮮やかに浮かび上がってくる。2019/03/24

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