出版社内容情報
司馬さんにとって「明治国家」とは何だったのか。小説以外の文章、対談、講演などから、明治の日本人への愛情と鋭い批評眼が交差する18篇を収録。
内容説明
司馬遼太郎が残した幕末・明治に関するエッセイや対談、講演より精選したアンソロジーの“明治編”。維新前と維新後では別人のごとき西郷隆盛の実像に迫る論考、膨大な史料の読み込みからなる日露戦争の多面的な分析など、2つの長編『翔ぶが如く』『坂の上の雲』から派生する論考と語りを中心に、今なお示唆に富む“司馬遼太郎の明治”のエッセンス18編。
目次
第1部(『坂の上の雲』を書き終えて;江戸日本の無形遺産“多様性”;日本の統治機構について―「翔ぶが如く」を書きおえて;南方古俗と西郷の乱;ポーツマスにて;「脱亜論」)
第2部(大久保利通;『坂の上の雲』秘話;汚職;百年の単位;「旅順」から考える;日露戦争の世界史的意義;歴史の不思議さ―ある元旦儀式の歌)
第3部(書生の兄貴;松山の子規、東京の漱石;普仏戦争;近代化の推進者 明治天皇(山崎正和との対談)
日本人の二十世紀)
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923‐1996。大阪府生まれ。大阪外国語学校蒙古語部を卒業。昭和35年に『梟の城』で第42回直木賞を受賞。51年に日本芸術院賞恩賜賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章
関川夏央[セキカワナツオ]
作家、評論家。1949年、新潟県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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