出版社内容情報
人は大人になった後でこそ、自分を変えることができる。多くの事例をあげ「運命を変えて、どう生きるか」を考察した名著、待望の文庫化。
内容説明
絶望は、始まり。新しい「解釈」によって、人生は必ず変わる。「心の専門家」からの、運命を動かすメッセージ。
目次
プロローグ 成人後、人は発達するか
第1章 人が変わる不思議
第2章 「新しい解釈」の可能性
第3章 心の内なる治癒力―変わっていくために備わっている能力(1)
第4章 自己発展する心の力―変わっていくために備わっている能力(2)
第5章 「主観性」を取りもどす旅
第6章 主観性からのプレゼント
第7章 自分を変えるチャンス
エピローグ 運命を動かす
著者等紹介
高橋和巳[タカハシカズミ]
精神科医。医学博士。1953年生まれ。福島医科大学卒業後、東京医科歯科大学の神経精神科に入局。都立松沢病院精神科医長を退職後、都内でクリニックを開業し、診療を続けている。またカウンセラーの教育にも熱心で、スーパーヴィジョンを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆ぽち
19
運命は変えられるか。筆者は、確信を持って「変えられる」と、説く。生きてる間にこの本に出会えて良かった。また読む。2017/05/13
もちもちかめ
13
初期の著作、まだ独立される前、勤務医をされていたとき。この頃から感情は論理的で物理法則に従っている、だって神経細胞に走る物質だからと。それはとても良く分かるけれど、初期なので説明できる症例が足りず笑、説得力不足。アハ体験はなかった。2023/03/22
シンプルねこ(うみねこ)
4
変わるためのヒントが丁寧に書かれていて参考になった。 「自分から離れ自分を客観視できる能力」「絶望することができる能力」(絶望というのは、知性の判断とそれに従わざるをえない心の重みである)「純粋性を感じる能力」(心の純粋性は古い思い込みを打ち壊す力を持っている)2023/02/20
めまい
3
再読。去年も同時期に読んでいたようだが、あまり記憶に残っておらず。内容は非常に抽象的。ただよくある心理学本で「主体性を取り戻す方法」を繰り返し述べてそこで終わり、あとは個々人の人生で、と実践に任せる本とは一線を画しており、特にエピローグの「客観性に浸透する主観性」という概念の解説が本当に素晴らしかった。高橋先生はスーパーヴィジョンも行っていらっしゃるとのこと。2024/02/03
三丁目の書生
3
ちょっとレベルが高いので読みこなすには気合いを入れて読まないといけません。現実に辛い状況にいる方々に届くかどうか。 私も大学時代に2回ほど読んだというメモがありましたが、変わることはなかったし内容も完全に忘れていました。重度のうつ状態の時は読解力も記憶力も低下しているので本を読んで変わるのは難しい。 今ならもっとビジュアルに見て分かりやすく編集されるのではないでしょうか。 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2022/12/12/1959072022/12/12