出版社内容情報
屋台や立ち食いや、地元の人しか行かないような店でこそ、本当においしいものが食べられる。世界を食べ歩いた著者の究極グルメ。カラー写真多数。
内容説明
世界中を食べ歩いて50年の写真家が、現地でしか食べられない、安いけれど圧倒的においしいものを、写真と軽快な文章で伝える食紀行エッセイ。ベトナムの漁港の明石焼き、シンガポールの魚の頭のカレー等、アメリカの球場のチリドッグ、イタリアのライスコロッケ…、屋台や立ち食いや、地元の人しか行かないような店で味わう、ほんとうのグルメ旅がここにある!カラー写真多数。
目次
気持ちのいい朝食
楽しい昼食は、いつも街の中にある
甘いおやつと飲み物の効果は絶大
米料理・鍋料理は、どこでも食べたい
見た目は悪いけど、味は最高
思い出深い夕食、旅の醍醐味
著者等紹介
西川治[ニシカワオサム]
1940年、和歌山県生れ。早稲田大学中退。写真家、文筆家、画家として活躍しながら、料理研究家としても70冊以上の著作がある。日本経済新聞で「フードは語る」を連載、NHK「男の食彩」に1年間キャスターとして出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
本好きkotaの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
これでいいのだ@ヘタレ女王
26
ほろ酔い、朝食と来て 安うま紀行に辿り着いた。相変わらず 自分の嗅覚と足で 美味いものを見つけ出し食べていらっしゃる。1話1話が短文だが、各地の匂いや喧騒までが行間から滲み出てくる。どこでもドアで ちょいと出かけて世界食べ歩きを楽しんだ気分になれる そんな一冊だ2015/06/07
ホークス
22
写真家西川氏の安うまな食べ物にまつわるエッセイ集。シチリアでは路上でウニを割って食べている男が著者にもくれるが、いい加減食べてから誰かのウニを勝手に食べていたと判って慌てる。モロッコの茶は強烈に甘く、急激に血糖値が上がるため酩酊感を覚える。それが砂漠の過酷さを乗り切る知恵であることを身体で理解する。香港の水上生活者の船は灰色で汚れているが、実際に身を置くと生活空間の清潔さ、静けさに驚く。安くてうまい食べ物を通して、人間の保守性と創造性が感じられ、同時に欲求こそがエネルギーの根源だと再認識した。2016/02/21
たらこりっぷ
15
何を食べても「うまい」という人は信用できない、なんて意見がありますが私は全く賛成できません。西川さんはいろんな場所でうまいうまいと食べていて、本当はどうかわからないけれど、いつも「あぁ食べてみたい」と唾をごくりと飲み込む気持ちにさせてくれます。自分の金銭感覚で安いではなく、その土地にある食べ物の中で安い、というとらえ方はいいですね。2015/02/21
DEE
11
安い物が一番美味い。 それはその料理を作る食材が安く大量に手に入り、その国の長年の経験から調理法が洗練されているから、と著者は言う。 激しく同意する。 そしてもう一つ、美味いものは旅をしない。だから自ら出かけていくしかない。 こんなの夜中に読んだらヤバいよな。2021/03/06
ジュースの素
8
西川治は大好きな写真家だ。特に世界の食べ物に精通していて著書が多い。この本は割に新しくて2014年刊。街角で作りながら売ってるような安くて上手い定番品が主だが すごく美味しそうで写真も多くていい。ココナッツ、バナナ、デーツなどで作る簡単な料理やおやつが美味しそうだ。彼はドリアン大好きでさすがだ。2017/05/31
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- 電子書籍
- 深夜曲馬団 新装版 角川文庫