出版社内容情報
ヴィレッジ・ヴォイスから筒井康隆まで夜を徹して読書三昧。大評判だった中間小説研究も収録したJ・J式ブックガイドで「本の読み方」を大公開!
内容説明
「ヴィレッジ・ヴォイス」から池波正太郎、筒井康隆まで夜を徹して読んで読んで、書きまくる。各紙誌に書いた「本」にまつわるコラム集は1960年代から1970年代の海外小説の良質なブックガイドであり、植草流「読書術」と呼べる一冊。中でも大評判だった東京新聞連載の「中間小説研究」は、J・J氏の仕事の中でもめずらしく日本の中間小説(すさまじい分量!)と対峙した傑作コラム。
目次
J・J氏と神田神保町を歩く
海外読書散歩
ブックランド
ペーパーバックス
ミステリー・ガイド
中間小説研究
著者等紹介
植草甚一[ウエクサジンイチ]
1908‐1979年。東京都出身。早稲田大学建築学科中退。文学、音楽、映画の評論家。1935年に東宝に入社、宣伝部や調査部に勤務、1948年に退社後は、映画、ジャズの評論を本格的に書き始める。1970年代、若者に欧米を中心としたサブカルチャーを伝え、現在まで多くの支持者を生み、その博識と親しみやすい語り口で“J・J”の愛称で親しまれる。『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』では第32回日本推理作家協会賞(評論部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuro
36
“しりとり読書”の111冊目。2019年1月「ジュンク堂書店旭川店」での購入。“J・J”の愛称で知られ文学・音楽・映画評論家の著者が1964年~1974年、各紙誌に書いた本にまつわるコラム集。「海外読書散歩」(共同通信)から「ブックランド」(問題小説)、「ペーパーバックス」(図書新聞)、「ミステリー・ガイド」(読売新聞)を経て「中間小説研究」(東京新聞)まで。厚めにしてコラム。序盤に挟まっていた栞に「2019年5月8日中断」のメモを発見。以降、中断から丁度5年目となる5月8日を目標に定め粘りの読了である。2024/05/08
黒い森会長
3
元本は1974年刊行。書評集。中でも、「中間小説研究」はこの本の白眉。1971年から1973年12月まで、毎月出る中間小説誌に載る全小説を読むと言う試み。その当時の、有名作家の作品と評価がよくわかる。当時は、中間小説が全盛の時、傑作が次々出た奇跡の時代です。2015/09/22
をとめ
1
電子2019/11/04