出版社内容情報
短歌を詠むことは、自分を見つめ、発見すること。この本には、その方法が正しくわかりやすく記されています。
――歌人 佐藤真由美
自分の考えをいつもの言葉遣いで分かりやすく表現する――それがかんたん短歌。でも簡単じゃない!
内容説明
今の言葉で作る「かんたん短歌」。感嘆するような表現を選び、並べるのは難しい。でも何かを言いたいときに、短歌のリズムなら思いが伝わる!
目次
作り方(やさしく書くってことはなんてむずかしいんだろう)(何かを言いたいとき五七五七七のリズムを活用すると、強引な意見でもモットモらしく見えます。;一度読んだだけで意味がすぐわかり、くり返し読んでも面白い、そんな短歌をめざしてください。 ほか)
Q&A(歌人になる方法をおしえて)(どうやって歌人になったの?;「歌集」と「短歌集」のちがいは? ほか)
作品集二〇〇〇(短歌じゃないかもしれない症候群)
作品集二〇一四
著者等紹介
枡野浩一[マスノコウイチ]
1968年、東京都生まれ。歌人。1997年刊、短歌集『てのりくじら』(実業之日本社)でデビュー。投稿短歌集も積極的に刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さおり
65
私のような超絶初心者さんにはとてもわかりやすい本だった。読んでよかった。でも、好きではないなー枡野さん。ほむほむのこと好きみたいなのでそこは安心したけど(私が安心することでもないけど)。私、短歌ってインスピレーションで読むもんと思ってたんだけど、何度も推敲するもんなんだね。そしたらさ、何かに投稿するときよく見かける「未発表作品に限る」は、どこまでが未発表なのか謎。語尾変えただけでもセーフ?半分変えたらいい?発想から新しくなきゃダメ?だいたい、こんだけ短歌が載ってて誰も誰のともかぶらないことが一番謎だ。2015/01/14
おくちゃん🌷柳緑花紅
57
どこかで知ってるぞと、思ったら[ショートソング」の桝野浩一さんでした。短歌はどんどん詠めばいい。57577の形は守り普段の言葉で誰にでもわかりやすく・・・良いですね。でもちょっとしたことでガラリと印象が変わるのも面白い。信者?の方々の作品も興味深い。柳澤真実さんが良いなぁ。ご本人の作品、好きだった雨、雨だったあのころの日々あのころの日々だった君。好き。 2014/07/30
けんとまん1007
55
枡野さんの世界である「かんたん短歌」は、決して簡単に作れるものではない。使っている言葉が、日常の言葉でありながら、表現するのは難しい。ここで述べられていることは、短歌にとどまらない文章表現全般について当てはまることだと思う。表現を見直して見直して、これでも・・となった時点でも、時間を置いてみるとか、立場を変えてみる(これが難しい)とか。納得の至言に溢れている。2023/03/12
つねじろう
53
ずいぶん前にNHKで見かけた。見てくれより自分の考えをハッキリ述べていて内容も分かり易かった事が記憶に残った。でこの本。良かった。面白かった。短歌の形式は守りいつもの言葉使いで自分の考えを分かり易く表現するマスノ式短歌。この教祖様の教えは立派に筋が通っていてブレない。お茶目で有りながら先鋭。短歌を単に古典に留めないという志や今の歌壇に対しての意地も見え隠れする。それにしても特待信者たちの短歌の鮮度が素晴らしい。柳澤真実、脇川飛鳥、佐藤真由美、天野慶。中でも脇川飛鳥がお気に入り。豚は穂村弘よりこっちかなあ。2014/07/27
ふみ
38
何気にぐさぐさくることばっかり書いてある入門書。もう短歌なんてやめたくなるw(やめないけど)そして気づいたこと。枡野短歌は飛躍しない。丈夫な短歌。2017/08/12