ちくま文庫<br> カムイ伝講義

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ちくま文庫
カムイ伝講義

  • 田中 優子【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 筑摩書房(2014/05発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480431776
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

白土三平の名作漫画『カムイ伝』を通して、江戸の社会構造を新視点で読み解く。現代の階層社会の問題が見えると同時に、エコロジカルな未来もみえる。

内容説明

江戸学の第一人者が、白土三平の名作漫画『カムイ伝』を通して、江戸の社会構造を新視点で読み解く。そこから今の時代が照射される。江戸の階級制度から現代の格差・貧困社会が、一揆の伝統から現代のデモが、そして江戸時代の肥料から未来の循環型社会が見えてくる。漁師、マタギ、綿花や蚕を育てる人々、女、子ども。自らの手で生産する、武士とは別の生き方。文庫版まえがき、あとがき収録。

目次

第1章 『カムイ伝』の空間と時間
第2章 夙谷の住人たち
第3章 綿花を育てる人々
第4章 肥やす、そして循環する
第5章 蚕やしない
第6章 一揆の歴史と伝統
第7章 海に生きる人々
第8章 山に生きる人々
第9章 『カムイ伝』の子どもたち
第10章 『カムイ伝』の女たち
第11章 『カムイ伝』が描く命
第12章 武士とは何か

著者等紹介

田中優子[タナカユウコ]
1952年神奈川県横浜市生まれ。1980年法政大学大学院博士課程(日本文学専攻)修了。法政大学社会学部教授(近世文学)。2014年4月から法政大学総長。『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年紫綬褒章受章。著書に、『江戸の想像力』(ちくま学芸文庫、芸術選奨文部大臣新人賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

34
江戸学の権威・田中先生。大学のゼミでカムイ伝を教材に、文化人類学と江戸を結びつけた。穢多非人と一緒くたにしていたが、被差別民と言っても違うことが興味深い。木綿生産・養蚕から農林漁猟業、老若男女人々の暮らし、そして生命まで幅広く取り扱う。終盤の「武士とは何か」で、3次産業として生産性を持たないサラリーマンと武士を比較する筆致は、身につまされる。文庫版あとがきを引用すると、著者自身が「カムイかも知れない。そして、やはり日本人がわからなくなった」自分も「カムイかも知れない。」2019/03/16

ヨーイチ

33
本書は前から注目していた。劇画「カムイ伝」は第一部のみ通読済み、と言いたいが、小学生では読んだことにならないかも。四歳年上の姉が揃えていたのを貸して貰った。小生より少しお姉さんの筆者が当時どう読み、さらに歴史家の資料としてどう活用したのだろう。読みたいと思った動機はここら辺。大学な講義が元なので、劇画「カムイ伝」を懐かしんだり、知りたいと云う期待に応える本では無い。当たり前だか勉強になりました。前半は江戸時代の仕事や生産が具体的に語られる。穢多と非人の違いや役割の説明も新鮮であった。続く2014/09/06

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15
日本が農村を中心にして見事なまでのリサイクル社会を作り上げていたことを知り、驚きと共に日本人として誇りに思えた。著者の言う通り今の資源を無駄に消費してゴミを生み出し、後の世代にまでツケをまわすことになる原発を推進することは環境破壊を生むだけでなく、地球の恵みの恩恵を受ける人類にとって江戸時代の人々より退化していると言われても否めないことだと実感する。中学生でカムイ伝に出会ってから何度も読み返すことによって数々の登場人物の生き方に共感し、生きる勇気を貰ったわが身を思い出して、また再読しようと思わせてくれる。2014/06/22

tama

14
図書館閉架本 カムイ伝は学生時代ガロ読んでたし、サスケも浪人時代からずっと読んでた。白土三平も好きだったが、ビックリしたのはカムイ伝に第2部があり、絵は前半小島剛夕、後半岡本鉄二ということ。三平鉄二兄弟は'21.10.8と12に亡くなっていること。乞胸組織の出自は武士!一揆は祭と同根!?農民はかなり銃を持っていたはずだが一揆に銃は登場しない。江戸時代は兼業時代で、農民らは現金を得られる多くの技能を持っていた。などと言うことが語られてゆく。階級闘争とイコールな内容ではない。2023/06/06

目黒乱

12
白土三平の『カムイ伝』をもとに,江戸時代の生産体制や支配体制について書かれた本。綿作と製糸業の比較,一揆の本質など,興味深く読んだ。江戸時代を知るための導入としたい。2018/06/07

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