ちくま文庫<br> 増補 エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門 (増補)

個数:
電子版価格
¥935
  • 電子版あり

ちくま文庫
増補 エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門 (増補)

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月29日 04時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 369,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480431691
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0170

出版社内容情報

制御不能の創造力と欲望で数多の名作・怪作を生んできた日本エロマンガ。多様化の歴史と主要ジャンルを網羅した唯一無二の漫画入門。

内容説明

日本を代表する文化“マンガ”の裏面にあって、決して日の目を見ることのないエロマンガ。「性的」であることを唯一のルールとして、世間の良識を逸脱した創造力と欲望が数多くの名作・怪作を生み出し、一般のマンガにも多大な影響を与えている。いつの時代も嫌悪と蔑視の対象であった“不可視の王国”に真正面から取り組んだ唯一無二の漫画評論、増補決定版。

目次

第1部 エロマンガ全史(漫画と劇画の遺伝子プール;三流劇画の盛衰、または美少女系エロ漫画前夜祭;美少女系エロ漫画の登場)
第2部 愛と性のさまざまなカタチ(ロリコン漫画;巨乳漫画;妹系と近親相姦;凌辱と調教;愛をめぐる物語;SMと性的マイノリティ;ジェンダーの混乱;浸透と拡散とその後)
文庫版増補(二一世紀のエロマンガ)

著者等紹介

永山薫[ナガヤマカオル]
1954年(昭和29)年大阪府生まれ。漫画評論家、編集者、作家。現在、ミニコミ誌『マンガ論争』の編集人を務め、漫画と表現規制、著作権、図書館、教育、ジェンダーなど漫画界と近接領域の取材・執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

82
2006年元版の単行本を2015年の文庫化で増補したもの。何度か中断したが読了。漫画全体の歴史と、1ジャンルであるエロ漫画の考察。文化的遺伝子ミーム仮説を援用し、サブカルチャーからの影響も考慮しつつ、ロリコン、SM、巨乳などの要素をまとめていく。BLやショタ、ネトラレなどにも言及。例として出されている漫画家の名で初めて見たものが多数あった。個人的にエロ漫画はよく見るほうなのだが、新陳代謝が激しいジャンルなのだとわかる。「性なきポルノグラフィ」で『苺ましまろ』がでてきて驚く。そういやそうかと。労作。2020/03/11

kei-zu

26
手塚治虫のミームは、いかに拡大したか。 本書は事例を多く取り上げ、系統を分析する。驚くことに、それはなおも進化の過程にある。 自販機本の隆盛とサブカル分野の充実、吾妻ひでおをはじめとした「ロリコン漫画」(カッコ付きであることに要留意)の流行は、当時を知るものとして懐かしい。 ただ、ニーズに応じた性癖の分化に論が展開すると、延々と続く様々な傾向の記述(中には、個人的に嫌悪感を持たざるを得ないものがある)を読み進めるのがつらかったです。2021/06/03

ヨッフム

26
手塚治虫の兆候的なエロスから辿り、ロリータ、陵辱、純愛、SM、男の娘から寝取られモノまで、雑多な性癖を遍くカバーした、現代に至るまでのエロ漫画の歴史を分析していく。性癖の戦後史とも呼べる、骨太な評論でした。とりわけ、ジェンダーを混乱させたフェティッシュについての洞察は鋭く(自己投影の対象の混乱)、自分の狭いエロティシズム観が揺らぐような体験でした。自分の性癖が相対化して語られる不思議。本能を変態させ、快楽を追求し、ここまで奇妙な性の迷路を作り上げてしまった人間の精神というものの、不思議を感じました。2014/11/16

サイバーパンツ

24
マンガ論は腐るほど出ているというのに、セクシュアリティの結晶であるエロマンガは、オタクにさえ、内心、汚らわしい・低俗なものとして扱われ、論じるに値しないとされてきた。そんな状況の中でついにエロマンガを論じた本書は、たいへん貴重な一冊といえる。エロマンガの歴史はロリコンブーム辺りから、ぼんやりとしか知らないので、劇画やコアな作家まで知ることができたのはかなりの収穫。また読みたいエロマンガが増えたな・・・・・・。資料的価値が高く、一家に一冊は欲しい良書。2016/08/09

いりあ

17
漫画評論家 永山薫が2006年に発表した「エロマンガ・スタディーズ」の文庫版。オリジナル発表後の状況も追加。エロマンガが内包するミーム等を手がかりに手塚治虫から昨今の美少女コミック、萌えコミックまで当時の風俗や一般コミックと絡めながら作家や歴史を考察します。日本海溝よりも深いと思われるエロマンガの割れ目に果敢に挑んで生還した作者がもたらす凄まじい情報量に脱帽です。アレやコレが足りないという向きもありますが、あくまで男性向けのエロマンガをテーマに絞っており教養として知っておくと人生が豊かになると思いました。2018/04/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8016863
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品