出版社内容情報
ムーミンの第一人者が一巻ごとに丁寧に語る、ムーミン物語の魅力! 徐々に明らかになるムーミン一家の過去や仲間たち。ファン必読の入門書。
内容説明
ムーミンの物語には、謎が多い。彼らはどこから来てどこへ行くのか。次々と起こる事件、冒険、旅、そして断片的に語られる過去…。本書は九つの物語をひとつの作品世界として読み解こうという試み。作者ヤンソンのエピソードもまじえながら、ムーミン谷の小さな出来事の連なりが大きな意味を醸成していくさまを明らかにしていく。
目次
『小さなトロールと大きな洪水』物語の序章
『ムーミン谷の彗星』地球の終わりとスニフの冒険
『たのしいムーミン一家』ふたつの魔法
『ムーミンパパの思い出』若きムーミンパパの冒険
『ムーミン谷の夏まつり』スナフキンのとまどい
『ムーミン谷の冬』ふしぎの国のムーミン
『ムーミン谷の仲間たち』ミイはいつでもミイ
『ムーミンパパ海へ行く』ムーミンママの危機
『ムーミン谷の十一月』ムーミンたちを待つトフト
著者等紹介
冨原眞弓[トミハラマユミ]
1954年生まれ。聖心女子大学哲学科教授。フランス哲学専攻。89年にヤンソン作品に出会い、原著を読むためにスウェーデン語を習得。以後、ヤンソン作品の翻訳・研究を多数手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
17
漫画を予約してしまった。これは眠れない日々が続く。よくないな。毒が好き。なかなか離れさせてくれない。ああいう毒を吐ける人が好き。よくないって言われるけど、行動にしないだけまだましだと思う。毒を吐くことでどうにかなってる程度なんだから、それを超えたらデモをして、反政府組織作って、ゲリラ戦を戦って、潰される。毒を吐くくらいがちょうどいいんじゃない。2019/05/12
ふろんた2.0
12
ムーミンシリーズの解説書。ずっとトーベを追い続けてきた著者の深みのある1冊。2014/12/01
トーマ
8
著者のムーミン考察を交えつつ、原作の物語を復習できる一冊。自分では気付かなかった深い読み方に納得できて面白かった。2019/06/02
timeturner
5
既読の巻については「そうそう!」とか「へえ、そうなのか!」と思いながら楽しく読めたけど未読巻は「ふーん、そうなのか」としか思えなかった。入門書と謳っているけど初心者向けではないな。全巻読んでから再読しようっと。2019/07/24
AR読書記録
5
読む前に読んじゃった...のはよかったかどうか... 自分で発見していく楽しみは減ったかもしれない。でも自分では発見できないことをいっぱい予習させてもらったんだろう。本編を一度読み、これを読み、また本編を読む、読む、読む...(好きなだけ)あたりが、理想的なコースだったか。ともあれ、ムーミン、これから読んでいく。たぶん絵にきゅんきゅんもきちゃうだろうけど(この本の図版にあった、波に翻弄されてもハンドバッグを離さないムーミンママの絵とか忘れがたい)、内容、しっかり咀嚼しながら。2017/08/30