出版社内容情報
人前で話すのが上手な人はおしゃべりが多い? しかしことばの使い方次第で人生が大きく変わることもある。あなたは話すことに自信がありますか?
内容説明
おしゃべりは子育てに不可欠?お電話は良いがご電話とは言わない、ていねい語の「お」「ご」には使い方のルールがある?「山茶花」「茶山花」はどちらが正しい?「消耗」の読みは、“しょうもう”か“しょうこう”か?「握手(シェイクハンド)」とは握った手をどうするの?ことばの一つ一つに歴史があり、物語がある。そして変化していく。ことばで失敗しないため、そして可能性を切り開くための一冊。
目次
何気なく使うことば(センセイ;「ぼくがァ―」;あらた、あたらし ほか)
話しことばと書きことばはどう違うのか?(話し方;おしゃべりは“神の授けもの”;私語 ほか)
奥深いことばの世界は?(間のとり方;パネルディスカッション;命令形 ほか)
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年生まれ。東京文理科大学英文学科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。お茶の水大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、エディターシップ、思考、日本語論などの分野で、独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
63
今までに東大京大で最も読まれたベストセラー『思考の整理学』『ライフワークの思想』『読みの整理学』など読ませていただき、今回この本を手に取った。どの本も同じような論調であるが、この本は日本語について焦点を当て切り込んでいる。山茶花、新しいなどの音位転換、あたり木、アリのみなどの話、象は鼻が長いの主語の話。句読点の話。横書きと縦書きの話など思いもつかないような興味深い切り口で日本語を解き明かす。でもこの人、英米文学の先生であるとプロフィールには書かれているが、いつも言語の話や思考の話であるところが興味深い。2014/05/11
白拍子
14
この本は日本語について焦点を当て切り込んでいる。山茶花、新しいなどの音位転換、あたり木、アリのみなどの話、象は鼻が長いの主語の話。句読点の話。横書きと縦書きの話など思いもつかないような興味深い切り口で日本語を解き明かす。当然のごとく奥の深い本だった。1980年に書かれた文章がほとんどなので、“電報の笑い話”のような話は今ならさしずめメールの誤変換といったところかも。噛めば噛むほど、いや読めば読むほど誰かにしゃべりたくなるテキスト。しばらく寝かしてからまた読んでみます。次は違う味がしそう。 2018/02/25
daidainngo
6
とても読みやすく、次々ページがめくれた。改めて考えると日本語は難しいです。2015/08/05
はすのこ
5
大変申し訳ないが、本当に面白くない。というか、多分誰でもかける内容。2016/02/16
Marie
4
『思考の整理学』が面白かったのでアバウトに彼の本を借りてみた、の1冊目。日本の言葉に対して思うことを4ページでつらつらと語る、という読みやすいというか、雑談的な本でした。雑誌のコラムとかだったのかしら?2022/04/10