ちくま文庫
憲法が変わっても戦争にならない?

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480430724
  • NDC分類 323.142
  • Cコード C0132

出版社内容情報

なぜ今こそ日本国憲法が大事なのか。哲学者、ジャーナリストの編者をはじめ、憲法学者の木下智史、井筒和幸映画監督等が多角的に最新状況を元に加筆。

内容説明

憲法が変わると私たちの暮らしはどうなるのか?井筒和幸(映画監督)は日本とアジアの歴史を、斎藤貴男(ジャーナリスト)は監視・格差との関係を、高橋哲哉(哲学者)は愛国心について、各々執筆。森永卓郎(経済アナリスト)、木下智史(憲法学者)、山田朗(歴史学者)はQ&A形式でわかりやすく執筆。コラムは室井佑月、こうの史代ほか。文庫化にあたり最新の状況を大幅加筆。

目次

1 木下智史―憲法?ソレがどう変わる?
2 井筒和幸―井筒監督の教えたるわ!歴史と憲法
3 山田朗・森永卓郎・木下智史―憲法と現代戦争Q&A
4 高橋哲哉―戦争する国と愛国心
5 斎藤貴男―戦争への3点セット 監視・格差・個性の否定
6 豊秀一―ジャーナリストの見た憲法改正議論

著者等紹介

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年生まれ。哲学者。歴史、教育、憲法など、現代社会の諸問題について積極的に問題提起を行っている

斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年生まれ。ジャーナリスト。新聞・週刊誌記者を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

15
重要箇所はゴシック太字。憲法の役割は、国の権力を縛ること(42頁)。暴走を阻止するためのもの、と換言できよう。井筒監督は、アメリカの内憂なのに、他国の平和と民主主義を監視すると干渉したり・・・と厳しい(69頁)。斎藤貴男氏の「自由な発想を抑える監視社会」は、昨今の秘密保全法やマイナンバー制度で拍車がかかる不安が増幅してきた。警察は神様じゃない(202頁)。そりゃそうだ。格差の拡大と固定化(224頁)。人生格差で面白くはないはな。自分の頭で考えない、衆愚になってはいけない。本を読んで賢い大衆になるべきだな。2013/09/18

tsubomi

3
2013.09.20-09.28:憲法についていろんな人が意見を述べている本ですが、全体として基本的に改憲に反対の立場から書かれています。憲法改正というとよく9条が話題になりますが、私が危惧しているのはむしろ個人の権利が脅かされたり、国家が国民生活に強制的に介入してくることです。改憲は、本当にそれが‘内容改善’になるのなら私は賛成ですが、現状で提案されている変更案がとても改善につながるとは感じられないため現時点では憲法の変更には反対です。この本で心に残ったのは、「命令されて芽生える愛はない」ということ。2013/09/28

編集長

3
改憲反対の立場で書かれた本。わかりやすい。2006年に出版された本の文庫化(2013年4月)。テーマがテーマなので文庫化の際のアップデートはしっかりしています。私は1ミリも憲法を変えるべきではないとは考えていませんが、いまの政治・国際・社会状況のなかでは、改憲反対というしかありません。この本は、学問的なまとめの部分もいいですが、「II章 井筒監督の教えたるわ!歴史と憲法」の熱いシャウト感が素敵です。(井筒監督とは顔が似ていると言われることがあり、なんだかな〜と思っていましたが、いまは光栄に思います(笑))2013/09/27

まさきち

3
第一次安倍内閣のときに書かれた本に,適宜増補されたものらしい.いろんな人の戦争を危惧する話.戦争を恐れる改憲論は,大体大げさになる.鍵を開けて家を出たら必ず泥棒が入るような物言いになる.実際には万が一だ.でも,絶対におこってはいけない万が一なので,鍵をかけるように,今,憲法を変えようとしている人たちからは守らないといけない.将来の改憲に反対はしないが,あの人たちには絶対にダメだ.9条の効用については伊勢崎賢治さんの活動が,具体策になりうるのに紹介されてないのが残念.2013/07/19

まるこ

2
今、日本では、憲法改正に賛成なひとが半数を超えてるんですよね。 自民党が出してる改正案の問題点など、よくわかります。 私はよく分からないけど、こっちかな?みたいな意見はしたくないので憲法について勉強中です。 この本は複数の方々が、憲法改正に反対の方向で書かれてます。 斎藤貴男さんのコラムは非常に勉強になりました。 井筒さんと室井佑月さんは感情的過ぎて、読んでてはぁ?と思ったり。大事なことだから、建設的に、冷静的に考えていきたいと思います。2014/02/18

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