ちくま文庫
昭和三十年代の匂い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480430656
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0195

出版社内容情報

テレビ購入、不二家、空地に土管、トロリーバス、くみとり便所、少年時代の昭和三十年代の記憶をたどる。巻末に岡田斗司夫氏との対談を収録。

内容説明

昭和三十年代は、子どもたちにとって毎日がワンダーランドだった?大イベントだったテレビ購入、誕生日は不二家のお子様ランチ、土管のある空地が遊び場、くみとり便所の強烈な匂い…万博、アトム、レモン石鹸、トロリーバス。少年時代を大阪で過ごした著者による懐かしいだけでは語りきれない昭和の本当の生活と思い出たち。文庫化に際し新章の書下ろしと岡田斗司夫氏との巻末対談を収録。

目次

エイトマンとたこ焼き
おはよう!こどもショーおよび米産アニメの声優
あの頃はまだ戦後だった
初めてのシングル盤
科学の未来が明るかった時代
わが家にテレビがやってきた
アメリカのホームドラマ
少年期を包んだ歌たち
お誕生日は不二家のお子様ランチ
マンガに見る日本の風景〔ほか〕

著者等紹介

岡崎武志[オカザキタケシ]
1957年大阪生まれ。書評家・古本ライター。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町系ライター」などの異名でも知られ、近年の古本ファン層拡大に大きな役割を果たしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

69
昭和の匂いがプンプンしますね。ただノスタルジックになるだけでなく、もう一度昭和という時代を検証してみるのもいいかもしれないですね。2018/08/17

佐島楓

66
この時代の話をよく母から聞いているので、懐かしいような気持ちで読んだ。でも文中でおっしゃられているとおり、等しく日本人が貧しかったから、いろいろなものが輝いて見えたのだろうと私も想像する。2017/07/31

ホークス

19
著者は自分より5才年長。自分の知る昭和三十年代は、貧困、不潔、暴力、差別だらけで、「のんびりした時代」とか「人間中心主義」なんて聞いてもピンとこない。今の方が間違いなく良い。本書は三十年代懐古本の中でも、汲み取り便所とか、タバコとか、臭いオヤジなどの避けがちな話題が豊富で面白い。様々な所に溢れていた戦争情報にも触れている。著者は大いに懐かしみながらも、決して盲目的でなく、爽やかな態度である。岡田斗司夫との対談も良い。1990年代まで居た「分かり易い大人」が居なくなった件は、別に構わないがちょっとだけ寂しい2017/07/02

TSUBASA

19
「もはや『戦後』ではない」と言われて始まった昭和三十年代。当時小学生、中学生時代を過ごした著者が語る昭和三十年代のあれこれ。私の親が著者より若干年下なので、古いこと知っているつもりでいてもさすがに知らないことばかりだった。しかし、勉強になるというよりも、結局思い出話とその頃の話が載っている文献を引いてきて所感を述べるのが主なのでイマイチ楽しめなかったというのが正直なところ。でも、多分今探すに至って文献も充実していない頃合いなのかも。当時を過ごした人に取っては「あったあった」と盛り上がれるかと。2015/04/15

kinkin

12
昭和30年代生まれの私にとっては子供時代。それでも当時のそれほど裕福なうちは少なかったが、近所にたくさんの子供がいて夕方になるとそれぞれのうちに帰っていったことをぼんやり覚えている。テレビも一家に一台、それでもうちのなかには、いつも笑い声やケンカする声が絶えることはなかったのではないか。スマホやパソコンといった機器で自分の世界に浸かっている現代、懐かしいじだいでもある。2013/05/30

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