内容説明
「体癖」とは、整体の基本的な体の見方である。人間の体を、その体の構造や感受性の方向によって12種5類のタイプに分ける。著者は「体癖は血よりも濃い」と言うように、親子と言えど行動や考え方が全く違うことが多々ある。個性を追究した本書は、万人は皆個人であること、心身の健康も個性に立脚していることを教えてくれる。まさに人間観察の書である。
目次
体癖論(人間における自然ということ;平衡要求の二方向;体癖の運動系現象―体運動習性)
体癖各論(上下型―一種、二種体癖;左右型―三種、四種体癖;前後型―五種、六種体癖;捻れ型―七種、八種体癖 ほか)
著者等紹介
野口晴哉[ノグチハルチカ]
「社団法人整体協会」創設者。1911(明治44)年東京生まれ。17歳で「自然健康保持会」を設立。整体操法制定委員会を設立し、療術界で中心的役割を果たす。しかし治療を捨て、1956(昭和31)年文部省体育局より認可を受け「社団法人整体協会」を設立し、整体法に立脚した体育的教育活動に専念する。1976(昭和51)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マリリン
36
人間の体は昔より丈夫になっか? 人間の体は庇われ守られ補われると萎縮をきたす性質を持っている故、医学の進歩は人間の体を退歩させる...的を得た言葉だ。自然界の淘汰は人間も?健康に至るには全力を出し切ってぐっすり眠る...まさに緊張と弛緩。本書は「体癖論」と「体癖各論」からなる。自身を知ることは大切。面白かったのは余剰エネルギーの圧縮・噴出の話と1種(12体癖の)に対する指導法や心理的病と生理的病について。個人の特性を追って体癖に至ったという著者。体癖=整体の基本的な体の見かた。 2024/06/09
かなた
10
この本を読んだわけではなくタイヘキの勉強をしました。人間分析ツール体癖。抽出度が高く色んなことに使える。人生を通して深めたいフィルター。全ての体癖を取り入れて十一面観音を目指す。全てのタイヘキを取り入れるのはアーキタイプに似ていると感じる。2021/10/29
booklight
10
自分なりの核心を持っている人の本は面白い。整体の大家が人によって施術も変わってくることから、膨大な治療を施す中で、已むに已まれず性格の分類を体系化したもの。そもそもの野口整体を基本においているため、分類がメインではなく説明不足のところはあるが、パターン集と野口晴哉が楽しめれば十分に面白い。性格と体型が連動していると考えるのも整体が元だからか。自分は何型かイマイチわからず。2017/11/18
タリホー
7
体癖という言葉は精神科医の名越康文先生から知ったが、本書はその元祖となる整体師の先生がまとめたもので、体型だけでなく、重心の向きや感受性などから人間を十二種・四十八類に分類している。体癖論の元祖なので、名越先生が言っている内容と違う所もあるし、椎骨など専門用語も多いが、病気や性格を理解するのに大変参考になった。ちなみに本書を読んだ感じだと私は四種じゃないかなと思っている。2021/10/01
heslkst
7
内容としては面白かった。 図解してくれるともっとわかりやすかったけど。。。2016/12/10