出版社内容情報
『星の王子さま』には、禅の本質が描かれている。住職でアメリカ文学者でもある著者が難解な禅の哲学を指南するユニークな入門書。
内容説明
全世界で70年以上読み継がれているサン=テグジュペリの『星の王子さま』、この大ベストセラーに禅の思想がある?一見、難解で近寄りがたい禅、しかしそれは私たちの生活の身近なところにたくさん転がっている。これを禅僧であり、英米文学者でもある著者が『星の王子さま』を題材に、楽しく、わかりやすく説いてくれるユニークな入門書。
目次
第1章 不立文字
第2章 直指人心
第3章 脚下照顧
第4章 主人公
第5章 色即是空(平等)
第6章 空即是色(差別)
第7章 一隅を照らす
第8章 自由
第9章 仏性
第10章 一期一会
著者等紹介
重松宗育[シゲマツソウイク]
1943年静岡県生まれ。東京外国語大学英米語科卒、京都大学大学院修士課程修了(英米文学)。静岡大学、関西医科大学教授を歴任、現在は承元寺住職(臨済宗妙心寺派)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
38
一見、全然関係性が感じられないタイトル。 偶然なのか?それとも必然なのか?解りやすい説明で 共通点も多々あり、どこか納得させられてしまいました。 それだけに、人が生きていることということは、意外とリンクしているのかも しれません。 難解で厳しいようにも感じられますが、時に優しく導いていく、 そしてどこか、新鮮な感じもして、それが面白みを誘う。 そんなユーモアと独自性と希望に満ちた1冊で良かったです。 2016/01/24
かおりんご
33
読み友さんの感想から、気になって読みました。こうやって読むと、星の王子さまって禅の要素がたくさんつまってますね。面白い視点です。著者はほかにも、アリスと禅やモモと禅の本も書いておられるようなので、そちらもチェックしてみようと思います。一期一会は、好きな言葉です。今、この時を大切に生きていこうと、年末に決意を新たにしました。星の王子さまも、久しぶりに読もうかな。2016/12/31
ムーミン
15
立ち読みでごめんなさい。2018/03/02
陽麿(お陽さま麿やか)
15
星の王子さまの内容が禅の教えに似ていることに気付き、検索していてこの本を発見した。内容はうなずくことばかりでした。星の王子さまをもう一度読み直したくなりました。2016/12/13
詠(よみ)
11
あくまで禅の入門書。でもそこで『星の王子さま』をテーマに、フロムなども含め引用いただけることで、禅のことも、『星の…』のことも(正直なところ、初めて読んだとき「よくわからん、、」と思った人間です)、浅くだろうけど入ってくるという仕掛け。その共通部分は、ある意味普遍的で、より様々な分野にもつながってくるのではと思える(実際、専門に置き換えていました)。結局【仏性】の考え方が好きなのは、そのつながり。禅の書も、また『星の…』も読みたい2019/08/16