ちくま文庫
今夜も赤ちょうちん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480430076
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

居酒屋には、不平不満も笑いも悲哀も包み込んでくれる空間がある。人気の居酒屋探訪コラムから厳選された名店を収録。今夜はどこに寄っていこうか。

内容説明

路地裏に赤ちょうちんの灯が揺れている。酒のしみたカウンター、ほっとするつまみ、気取らずともちゃんと仕事する主人、温かい常連客とのひととき…。そこには不平も笑いも悲哀も包み込んでくれる至福の時がある。毎日新聞に連載された人気コラム「今夜も赤ちょうちん」「酒に唄えば」から厳選された居酒屋探訪を収録。文庫版でさらに名店を追加。

目次

より道(宮城・気仙沼)めげないにげない
ござい(銀座)リトル気仙沼
魚がし(代々木)「一〇年後」へ上を向いて
大坂屋(門前仲町)モツ煮込みの至福
斎藤酒場(十条)ポテサラの山、崩しながら
萬太郎(歌舞伎町)ソクラテスの鳥皮
富士屋本店(渋谷駅南口)「駄菓子屋」でハムカツ
まるます家(赤羽)荷風気取って、鯉に酔い
権八(西武・中井駅)ぷりぷりホヤ酢にシェー
金田(自由が丘)酒学校で赤心のおから〔ほか〕

著者等紹介

鈴木琢磨[スズキタクマ]
1959年滋賀県大津市生まれ。大阪外国語大学朝鮮語学科卒。毎日新聞夕刊編集部編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッキ@道央民

44
新聞に連載されたコラム記事を編集したこの本、各地の赤ちょうちんの名店が次から次へと・・・。いやいや、お酒好きにとっては読むの危険。何がって?読んでいて無性に呑みたくなるからさ(笑)人の良い店主が居て、旨い肴があってと言うだけでも足を運びたくなるけど、そこに来て楽しく酒を語り合う常連客がいて、ほらほら今すぐにでも飲みに行きたくなるでしょ♪合間にある呑んべえ列伝も面白いね。吉行淳之介や司馬遼太郎、都はるみ、西村賢太。コロナ早く落ちついて、また気兼ねなく飲みに行ける日が本当待ち遠しくなる一冊です。2020/11/05

Shin

8
毎日新聞に連載された居酒屋コラム。和む。居酒屋は様々な人の人生を受け止めてそこにあり、伝説を生み出し、新たな明日へと呑ん兵衛の背中をそっと押してくれる。居酒屋ガイドというよりも、そんな人間模様の理想形の数々を描くほろ酔い&ホロリと来るエピソード集。そろそろ四十路も見えてきて、少しはここに書かれた飲み助たちの境地に近づけているのだろうか。少年老いやすく、酒飲み成りがたし。2013/06/23

にゃん吉

2
毎日新聞に連載されていた東京都内の赤ちょうちんの名店を紹介するコラム。美味しい酒と肴、店主のこだわり、客の個性とが揃っていい酒場なのだなと、読んでいて何かしみじみとしました。連載から文庫化までの間になくなった店は割愛したようですが、文庫に掲載されてから今日までになくなった店もまたありそうなカンジで、またしみじみ。都はるみ、吉行淳之介、司馬遼太郎、山本夏彦、西村賢太等々の呑んべえ列伝が面白い。一家言を成した人は、呑み方にも、それぞれの味がありというカンジでした。 2019/06/01

こやじ

2
最近涙もろいんでしょうか?ところどころ泣かせるエピソードがあって、電車の中で読んでいて困りました。人それぞれの人生、それが交差するのが赤ちょうちんのお店なのかもしれませんね。2013/06/15

ao-king

2
再開発や店主の高齢引退などで味のある居酒屋がどんどん少なくなっている昨今、少しでも多くの居酒屋に行ってみたいと思うものの、なかなかそういう時間も取れず。悔しい。と言うわけでこの本で少しでも居酒屋への渇望を癒す。楽しい。2012/12/05

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