ちくま文庫
新島襄の青春

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480429971
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幕末、洋学への志ゆえに密航で渡米した新島七五三太。帰国後、妻・八重と新時代の男女像を示した明治教育界の先駆者の若き日々。

内容説明

黒船来航より10年前、新島襄は江戸幕府譜代の安中藩に生れた。代々君主書記官である祐筆の家に唯一の男として生まれ、その職を継ぐことを決められていた。しかし世は幕末、周囲に反対されながらも彼は洋学への志を捨てず、ついには脱藩し、密航者としてアメリカへ渡る。帰国後、山本八重との結婚で新しい時代の男女像を示し、同志社を設立して明治の教育者の典型となった新島襄が駈け抜けた若き日々。

目次

1 学問好きの少年(男の子だ“しめた”;空に舞うタコのように! ほか)
2 洋学へのあこがれ(たいくつな職務;職務をなまけて蘭学塾へ ほか)
3 海外への脱出(夢を抱いて…;箱館 ほか)
4 西洋の精神を学ぶ(生涯の恩人にめぐり合う;ジョーからジョセフへ ほか)

著者等紹介

福本武久[フクモトタケヒサ]
1942年、京都市に生まれる。同志社大学法学部卒業。1978年「電車ごっこ停戦」で第14回太宰治賞を受賞、作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬参仟縁

3
ニッポン放送武田鉄矢の今朝の三枚おろしで登場。偶然借りてた本。長男七五三太(しめた)氏はものごとをとことんまでつきとめないと気がおさまらないという勉強(49ページ)。襄氏はキリストから啓示とラジオで。評者も役場職員時代思ってたが、「一日の大半は、茶をすすりながらの、ばか話やうわさ話ですぎてしまう」(66ページ)という環境に我慢ならない向学心の強い人間の性だ。合点。大学院に入院する気にもなるわな(苦笑)。日本を守るための学問(107ページ)を志向した襄氏。函館→ボストンと西に向かったらしい(178ページ)。2013/01/22

北之庄

2
新島襄に関する著作をあれこれ読んでいる自身、本作の内容も大概知った内容ばかり。ただ彼が榎本艦隊の回天艦長として、土方歳三と共に宮古湾海戦で新政府軍と戦った甲賀源吾の塾生であった事は、初めて知った次第。未だマイナーな存在である新島の少年から青年時代を平易な文章で語った著作はあまり無くその意味でも貴重な作品。 「男子たるものは、1度戦って負けてもやめてはならない。2度3度目の戦いの後でもやめてはならない。刀折れ矢尽きてもなお、やめてはならない。骨が砕け最後の血の一滴まで流して初めてやめるのだ」肝に銘じます。2016/10/25

natukoba

2
お父さんがやっと男子ができて「しめた」ということで名前は何と「七五三太(しめた)」微笑ましい。外国への想いを抑えることができず、禁を犯して渡米。その熱い想いが周りの人の助けを呼び込んでいく。八重さんの本を読んで、次は新島襄と思い手に取った本。この頃アメリカは確かに理想の国だったんだなと。2013/04/16

まろにしも

1
★★★★

Kow Nieda

1
新島襄かっこいい<男子たるものは、一度戦って負けてもやめてはならない。二度、三度の戦いのあとでもやめてはならない。刀折れ矢つきてもなお、やめてはならない。骨がくだけ、最後の血の一滴まで流してはじめてやめるのだ。真理のために身を投げ出すのでなければ、われわれの生命も無用ではないか>2013/03/13

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