出版社内容情報
好戦的で厄介者の論争家、鴎外。標的とされた暢気な逍遥。独立闊歩の若き批評家、樗牛。文学論争を通して、その意外な横顔を描く。
内容説明
「鴎外にだけは気をつけよ」好戦的な厄介者、論争家としての鴎外。「『小説神髄』の執筆は御苦労であったが、我が文壇に影響するところは皆無」鴎外の標的とされた逍遙。「目指す相手は森鴎外」独立独歩の若き批評家、高山樗牛。攻守転々三つどもえ、目くらましあり、禁じ手ありの筆合戦。明治文学の黎明期に起こった文学論争を通して、文豪たちの意外な素顔を描く。
目次
1 鴎外にだけは気をつけよ
2 鴎外はじめて苦境に立つ
3 論理に勝って気合い負け逍遙
4 鴎外の追撃を断ち切った逍遙
5 樗牛が鴎外に罠を仕掛ける
6 評論から手を引く羽目になった鴎外
7 対決を回避して遁走する鴎外
8 樗牛が逍遙に噛まれて謝る
9 手練手管の度を越した樗牛の小細工
10 樗牛が釈明の機を逸する
11 西洋思想史を居丈高に説教して空振り
著者等紹介
谷沢永一[タニザワエイイチ]
1929年大阪市生まれ。関西大学大学院博士課程修了。書誌学および日本近代文学を専門とする。関西大学文学部教授を経て名誉教授。評論家としても活躍した。『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞、『紙つぶて 自作自注最終版』で毎日書評賞、『文豪たちの大喧嘩』で読売文学賞を受賞。大阪市民表彰文化功労、大阪文化賞受賞。2011年3月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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