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ちくま文庫
謎の部屋―謎のギャラリー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480429612
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0193

出版社内容情報

不可思議な異世界へ誘う作品から本格ミステリまで、「豚の島の女王」「猫じゃ猫じゃ」「小鳥の歌声」など17篇。宮部みゆき氏との対談付

内容説明

読者を驚かせ、喜ばせるのが大好きな、読み巧者の北村薫さん。人生に満ち満ちている不可解な謎、ユーモラスな謎が一堂に会したミステリアスな世界にご案内いたします。配列の妙味にもご注目下さい。全17編。付録に北村薫・宮部みゆき対談。

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年埼玉県生まれ。作家、アンソロジスト。早稲田大学ではミステリクラブに所属。高校の国語教師のかたわら、89年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞受賞。“ベッキーさんシリーズ”の『鷺と雪』で2009年直木賞受賞。読書家、本格推理ファンとして、評論、アンソロジーにも腕をふるっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

98
北村さんが選んだ謎を主題としたアンソロジーです。ほとんど読んだことがないものばかりで、日本人作家の作品も多く楽しめました。とくに都井さんや城さんの作品はえ―っという感じを最後に残してくれます。いつもながらの北村さんと宮部さんの対談が作品により深みを与えてくれる気がします。2020/12/02

sin

62
収められた作品の質に異議を唱えるつもりはないが、やはりこの編者のチョイスの仕方は自分には合わない。ミステリアスなものと本格物や通俗ミステリ、かと思えば一転、深いところでの謎といったものをごった煮にしている…と読み終わったら意図的にそれらを部屋わけして収めてあると解説された。「じゃあ部屋の扉ぐらい付けなさいよ」居心地が悪くてしょうがない(笑)カーシュが一等好きなのは決まっているが、『遊びの時間は終わらない』『絶壁』『エリナーの肖像』『返済されなかった一日』そしてなにより『私のノアの箱舟』が今回の宝物でした。2016/05/25

あくび虫

5
「謎」はミステリに限らないのですね。いろいろな「不思議」の味わいがあり、どれを読んでも面白かったです。それぞれが個性的で、際立っていて、とても贅沢。1作目の「大人の絵本」で心にさざ波を立てられ、「俄あれ」の危うい空気に息をつめ、「遊びの時間は終わらない」で緊張から解き放たれて笑ってしまう。「領土」「どなた?」の味わいが好きです。「埃だらけの抽斗」には忘れがたいものがあります。「エリナーの肖像」の程よく感傷的な雰囲気も素敵でした。――世の中面白い本がたくさんあるんだなあ、と。楽しい時間を過ごせました。2018/06/08

もなおー

5
個人的に好きなアンソロジー集の一本。 今回は『謎の部屋』ということで、リドルストーリーやミステリが特に多い作品集。普段ミステリはほとんど読まないので、ちょっと新鮮な気持ちで読めました。 特に気に入ったのが『遊びの時間は終わらない』『絶壁』『領土』『豚の島の女王』『どなた?』『猫じゃ猫じゃ』『指輪』『黒いハンカチ』。ニシ・アヅマ先生は今シリーズ物として出たら人気出そうかな…?2015/03/08

このみ

4
はじめの数編、不思議な感触の物語が続き、今回の北村薫氏の「謎」の趣向を楽しむ。都井邦彦「遊びの時間は終わらない」、これは面白い着想。映画「踊る大捜査線2」の冒頭にこれを元にしただろうシーンがあったことを思い出し、ワクワク。本作は本木雅弘主演で映画化もされているから、折りがあれば観てみたい。ジェイムス・F・ヘンドリクス「定期巡視」は、ゴールドラッシュの採掘場での事件。一発当てる夢を見ている荒くれ者達の男くさい会話にすっかりやられた。飲んべえ爺達イカす。その人生訓、とても気に入っている。2016/04/21

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