出版社内容情報
東京の街をアッチコッチ歩いた後は、酒場で一杯! 繁華街の隠れた名店、場末で見つけた驚きの店などを酒場の達人が紹介。
内容説明
名所・旧跡を訪ねるのもいいが、下町の路地から路地へと散策するのも面白い。そして、ふと立ち寄った居酒屋で飲む最初の一杯の旨さ!酒場めぐりの達人が、東京の繁華街から場末まで、縦横無尽に歩きまわる。人と出会い、風景になごみ、たどり着くのは、なじみのカウンター。町歩きの最後は酒で締める。これぞ大人の楽しみ。
目次
第1章 華やかさと懐かしさ
第2章 テッテイ場末歩き
第3章 川風に吹かれて
第4章 坂の上も下も
第5章 海を感じながら
第6章 城北の町あっちこっち
第7章 ちょっと文化の薫り
第8章 オシャレな町の片隅で
著者等紹介
大川渉[オオカワワタル]
1959年生まれ。大阪で育つ。文筆家。早稲田大学卒業。酒場巡りや町歩きに関するエッセイや書評などを新聞・雑誌に執筆。無頼派の作家、作品に詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみやん📖
11
少し古いがとても良い本。直前に池波正太郎の江戸切絵図散歩の本を読んでいたのと重なる内容もあり、タイムリーな感じがした。チェーン店でない個人店で昭和的な居酒屋が好きなので、一軒一軒、興味深く読めた。ただ、すでに閉店して閉まっている店も少なからずあり、残念に思った。機会を捉えいくつか、訪れてみたい。2020/02/11
緋莢
11
つげ義春の漫画「大場電気鍍金工業所」の舞台になった場所を探しに葛飾区立石を歩き、その後、もつ焼きで一杯。文豪の足跡を辿り、神楽坂から早稲田へ。最後は煮こごりを肴に、樽酒をちびちびと。江戸時代後期に活躍した棋士・天野宗歩、芥川龍之介の墓を見た後は王子で牛すじの煮込みと北区の地酒を楽しむ。名所・旧跡、下町の路地から路地を散策し、づと立ち寄った居酒屋で酒と肴を楽しむ。町歩きの最後を酒で締める、大人の楽しみを書いた本。2017/03/14
halfumi
1
呑んべえには堪らない一冊。晩酌のお供に楽しく読めた。昭和な居酒屋の暖簾をくぐりたくなること受け合い。ただ、熱中症気味の時にビールはイカンですよ、大川さん。2012/10/02
Lighthouse Keeper
0
街歩き+酒場探訪。'12/7刊の割には取材が古い?…のを「ゼロ年代の酒場巡り」と呼ぶ。2013/05/11
ao-king
0
町歩き兼居酒屋訪問、という内容。古典居酒屋の良さはその地域にとけ込んだ密着感、とでも言うべき雰囲気に溢れている部分なのだな、ということが街歩きと合わせて読むことでよく分かる。同じようなビルに同じようなチェーン居酒屋が並んでいる風景がいかにつまらないものか。再開発流行りでそんな風景ばかりになってしまいそうで、実に寂しい。2012/08/06