内容説明
野菜は食材として私たちの前に登場するが、食卓の上のその姿は、彼らの生涯にとっては最期の舞台に過ぎない。本書に描かれた命あるころの野菜たちの素顔を知ると、せっせと種をまき、おいしくなるように努力と工夫を重ねる私たち人類の方が、彼らにまんまと利用されていることに気付かされるのである。全43種60点の精緻なペン画イラスト付き。
目次
キャベツ―赤ちゃんはどこから来るの?
レタス―キャベツには負けられない
タマネギ―涙なしには語れない
エンドウ―蝶のように咲く
ソラマメ―空を見上げて
アスパラガス―男たちよ、立ち上がれ
タケノコ―急生長の秘密
ゴボウ―泥まみれの英雄
カボチャ―能ある瓜は爪を隠す
シソ―鮮やかに蘇れ〔ほか〕
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省を経て、静岡県農林技術研究所上席研究員、静岡大学客員教授
三上修[ミカミオサム]
1954年横浜市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。自然科学全般のイラストを得意とする。2012年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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