ちくま文庫
本を読むわたし

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480428554
  • NDC分類 019
  • Cコード C0195

出版社内容情報

いつも隣りに本があった。ほの甘く、おだやかで、ちょっぴり切なく、途方にも暮れた少女の日々を、本を手がかりに瑞々しく描き出す。

内容説明

「ずっと本と一緒だった。アメリカでも、日本に来ても、一人の時も、いろんな人に出会った時も。」だから、大切な思い出は必ず本と結びついている。ほの甘く、おだやかで、ちょっぴり切なくて、途方にくれたりもした少女時代。そのひそやかな輝きを永遠に閉じこめたのびやかで瑞々しいエッセイ集。

目次

I Like Me!
Deputy Dan and the Bank Robbers
Goodnight Moon
Madeline
Yo!Yes?
Green Eggs and Ham
きつねの話「てぶくろを買いに」「きつねとぶどう」
はせがわくんきらいや
ぼっこ
シューマン
小さき者へ
ココナッツ
卒業
非色

著者等紹介

華恵[ハナエ]
1991年アメリカ生まれ。6歳から日本在住。10歳よりファッション誌でモデルとして活動。2003年の『小学生日記』(プレビジョン、のち角川文庫)で、その素直な感性と文章を高く評価される。2006年から筆名・芸名をhanae*から華恵に変更し、『本を読むわたし』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hnzwd

36
作者である華恵さんが成長の過程で出会った本と、その本の印象と共に記憶しているエピソードを描くエッセイ集。各エピソードは本の内容と少しだけリンクしているのですが、内容知らなくても問題なし。文章が非常に読みやすい上に、感情の微妙な動きの表現が素晴らしいので、気づかないうちに心を揺り動かされます。言葉にできない感情の動きが、直接的な表現を使わずに描かれるのが原因か。心が主人公に同調してしまい「はせがわくんきらいや」では嬉しいような悲しいような悔しいような、、で、泣きそうっていう複雑な感情を味わえました。2014/07/04

Eee

32
15歳とは思えない 素敵なエッセイでした 絵本や小説、気になる本が出てきました 本と絡めてそのときの記憶も一緒に書かれていて とてもよかったです2017/10/17

pandakopanda

13
お借りした本。華恵さんが中学生の頃、本にまつわる思い出を書いたエッセイ集。彼女についてはこれを読むまで全く知らなかったけど、文章がとにかく上手くて驚きました。難しい言葉を使わずシンプルなのに、そのときに思ったこと、感じてきたことが、ストンと心に落ちてきます。エッセイなんだけれども、まるでハナエが主人公の小説を読んでるみたい。山下くんや、おじいちゃんの話では懐かしいような、でも切ない気持ちになりました。他のエッセイもものすごーく気になります。2014/07/18

いちろく

10
紹介して頂いた本。作者の小学生時の成長と共に出会った本と、その当時の出来事について書かれたエッセイ。作者について予備知識無しプロフィールも未読の状態で読み始めたので、読了後に驚く事ばかり。わかりやすく丁寧な文章でありながら、作者独自の個性もある。だからこそ、内容が伝わりやすく飽きずに引きこまれました。ただし、エッセイを読んでいる、というよりも小説を読んでいる感覚が終始離れなかったのは、登場人達が凄すぎて身近に感じられなかったから、と思う。2014/08/04

ほほほ

5
モデルの華恵ちゃんが中学生のときに書いたエッセイ。 何度も何度も鼻の奥がツンとして涙ぐんでしまった。胸いっぱいに過ごしている様子がどこか切なくて、愛おしくて。その洞察の鋭さは、アメリカと日本2国に渡るパーソナリティとも関係があるのでしょうか。多国籍な環境で育った視野の広さも日本でしっかり生かされているなと思いました。作文のようにドラマティックに構成されている話もありましたが、文章の上手さには感心!!大きな口で笑うNYの幼少時代も東京のクールな小学生の日々もどっちもかっこいい華恵ちゃんでした。2013/11/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4059831
  • ご注意事項

最近チェックした商品