ちくま文庫
珍日本超老伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427779
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0195

内容説明

元大学教授の女装家、85歳でラッパーとしてデビューした元ジャズマン、80歳過ぎても現役のAV男優…著者が日本中を訪ね歩いて巡り逢った、エキセントリックでパワフルで、まわりからどう思われるかなんて、生れてこのかた一度も気にせぬまま、自分だけの世界を築くべく暴走し続けるじいさんたち。文庫化に際し、新たなる「超老人」を増補。

目次

女体だけを35年間追いつづけるアマチュアカメラマン 北村公
ドヤで生まれた独自の芸を追究する舞踏老人 黒田オサム
全てのオリンピックに自腹で飛んでいく「応援おじさん」 山田直稔
巨大くじらリーゼントでキメる、浪花の鍋奉行 今川義雄
どピンク衣装でロクロを回す女装陶芸家 西村陶
「頭上の宇宙」を追究する帽子パフォーマー 宮間英次郎
商店街に異彩を放つ宇宙的定食屋の主人 福田泰昌
デビューは遅咲き70歳、お肌ツヤツヤ演歌歌手 玉村静一郎
30年間独力で作りつづける「一国一城」の主 泉厳
「日本一のロレックス屋」が語る金ピカ一代記 野々垣学〔ほか〕

著者等紹介

都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年東京生まれ。ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆・編集活動を続けている。93年『TOKYO STYLE』刊行(京都書院、のちちくま文庫)。96年刊行の『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(アスペクト、のちちくま文庫)で、第23回木村伊兵衛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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つちのこ

37
20年も前の取材なので、今は鬼籍に入った登場人物も多くいるようだ。タイトルの超老にあるとおり、紹介されているお爺ちゃん(お婆ちゃんはいない)は自分の前のレールしか見えない唯一無二の存在。個性的という範疇を超えた人たちだ。美宝堂のギンギラ社長のCMは耳にタコができるほど観聴きしてたし、2006年に閉店した味噌カツの中央亭は、奇しくも自分が住んでいる町の近くにありながらついに行けずじまいだった。本書の面白さは著者の取材力の深さにあると思う。人物に寄り添った、本音を引き出すインタビューは天性のものかもしれない。2025/03/28

阿部義彦

10
もともとは雑誌サイゾーで連載してたものなんですね。ひたすら、我が道を行く規格外の老人たちの活動記録とインタビュー集。みんなの思惑も思想もお金のある無しも見事にバラバラでただ一つ、脇目も振らずに自分の信じる事のみに集中している心意気だけは共通です。本当に刺激的な読み物です。私は最近ちくまより出た単行本「独居老人スタイル」を先に読んでいたのでそのそもそもの始まりがこの本の連載記事だったのかとなんとも感慨深いです。皆さん顔の色艶がよくてとても70過ぎには見えません。私も精神だけでも見習いたいです。2016/01/21

ふろんた2.0

10
強烈過ぎて何にも言えません。そして、電車で読んじゃいけないやつだったー。2014/06/11

honey

3
元大学教授の女装家、80歳過ぎても現役のAV男優・・・ディープなじいさんてんこ盛りのこの本。好きなことに一所懸命に生きている。その好きなことがちょっと人とは変わっているだけ。そして、人の目を気にしないだけ。それにしてもすごい。 面白かった。2011/11/18

ず〜

2
研究がうまくいかなくて悩んでいるときに研究室の人が借りてきて読ませてくれた本。一気に読みおわるとともに、今まで悩んでいたのがうそのように元気になった。変わったおじいさん達がたくさんでてきて笑えます。真にスゴイのはおじいさん達のかげにいるおばあさん達だと思うけど。2017/05/01

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