内容説明
独自の生活様式と思想を持ち、過酷な自然のなかで生きる「大自然の民」アボリジニ。しかしそんなイメージとは裏腹に、マイノリティとして町に暮らすアボリジニもまた、多くいる。伝統文化を失い、白人と同じように暮らしながら、なおアボリジニのイメージに翻弄されて生きる人々。彼らの過去と現在をいきいきと描く、作家上橋菜穂子の、研究者としての姿が見える本。池上彰のよくわかる解説付き。
目次
序章 先住民は遠きにありて思うもの…?
第1章 地方の町のアボリジニ(どの子がアボリジニ?―最初の驚き;伝統文化から遠く離れて―ミンゲニューのアボリジニの今;アボリジニが星の下で生まれていた頃―ローズマリーおばさんの思い出;殺されかけた赤ん坊―ローラの父の話;いまも残る掟)
第2章 港町ジェラルトンのアボリジニ(「良いアボリジニ」と「悪いアボリジニ」;元気なマリアンと娘たち;親族がいっぱい;退屈という闇)
第3章 過去への旅(滅びるか白人になるか;大牧場で生まれて、町へ―ドリーとジョンの物語;枕木の家からの出発―ジェインとマリアンの物語;隔離と同化の狭間で―伝統集団から切り離されたギア一家;「原住民居留地(Native Reserve)」での日々―ローラの物語)
終章 隣のアボリジニ
著者等紹介
上掃菜穂子[ウエハシナホコ]
1962年生まれ。立教大学文学部卒。同大学院博士課程単位取得退学(文学博士)。現在、川村学園女子大学児童教育学科教授。文化人類学者である一方、作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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