内容説明
休日に行きたい場所の常に上位に上がる「温泉」。泉質にこだわる人も増えているが、実は加水・加温なしのいわゆる「源泉かけ流し」の湯はそれほど多くない。本書では、ホンモノの温泉が持つ魅力を「温泉力」と名づけ、質の高い源泉の見分け方や正しい愉しみ方など、その奥深い魅力を余すところなく紹介する。著者が厳選した巻末の「最新版・温泉力のある温泉ベストセレクション120」は必見。
目次
かけ湯 序文に代えて
1の湯 究極の湯浴みは「湯治」にある。
2の湯 混浴で至福の時を過ごす。
3の湯 温泉力とは何か。
4の湯 「ホンモノの温泉」救援作戦。
5の湯 松田流「温泉力のある温泉」ベストセレクション120
著者等紹介
松田忠徳[マツダタダノリ]
1949年北海道洞爺湖温泉生まれ。東京外国語大学大学院修了。文学博士。現在、札幌国際大学教授(温泉学)、旅行作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichi
14
この本を読むと鄙びた温泉へ行きたくなる。そして湯治をしたくなる気持ちになります。最近は、混浴風呂へ堂々と入る20〜30代の女性が多くなってきたとか。2020/01/20
キャベ
2
「ホンモノの温泉」を見分けるための実用書。なんかもう行き過ぎて宗教っぽいきらいさえがあるが、筆者の温泉を愛する気持ちがひしひしと伝わってきた。「ホンモノの温泉」を見極めるポイントは抜粋すると以下の通り。「源泉の宿」であるか。「飲泉」ができるか。「混浴であるか」。「料金表」は年間一律か。 …これらの条件をほぼ満たしている温泉の一つとして地元の十津川温泉も挙げられているのが奈良県民として誇らしく思えた(扱いは小さいけど)。2014/05/31
みみっちい二十九
2
温泉にも「ホンモノ」と「マガイモノ」があることが分かった。感覚的な違いではなく、化学的見地から温泉について知ることが出来た。筆者が混浴にこだわり過ぎていることに若干の面白さを感じた。2012/11/29
壱萬参仟縁
1
温泉力の「三の湯」(第3章)によると、黒川温泉がヒットした原因を分析している。年間100万人を超える入湯客が訪れるまでに発展したのは、個性的で多様な宿泊施設も一因。湯(由)布院との違いは、最初から鄙びた温泉地という点にあるという。切り傷、胃腸、皮膚の病に利くという。患者にとって大きな魅力となっている。自然治癒力を高める、という、温泉力の意義は、巻末の五の湯の名湯セレクション120とともに、本著全体に溢れていると思った。2012/06/07
・・・と見た。
1
この本に書いてあることを確かめたくてムショーに温泉に行きたくなりました。 しつこいぐらいに混浴について書いていて、いま、僕の頭の中はめくるめく混浴の世界に染まっています。 楽しく読めるいい本ですが、危険です!2011/09/29