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ちくま文庫
町工場・スーパーなものづくり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480426642
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0153

出版社内容情報

内容は後日登録

内容説明

宇宙衛星やロボットといった最先端技術に欠かせない超精密パーツから、身のまわりの品物まで、あらゆるものを作り出す町工場。長年の経験や勘を武器に、知恵や工夫を重ねる職人たちの姿は、ものづくりの本当の楽しさを教えてくれる。日本の技術力を基礎から支える町工場の実力を、元旋盤工ならではの視点で描き出したルポルタージュ。

目次

第1章 技術はだれのため、なんのため?
第2章 手先が器用でないと、工場で働くのは無理か
第3章 いまも生きている伝統的な技術・技能
第4章 人の感性と手の技、超精密機械はいまも人の手で
第5章 知恵と勇気とちょっぴりのお金
第6章 あっと驚く工夫のかずかず
第7章 工場の工は“たくみ”

著者等紹介

小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年生まれ。町工場の旋盤工として51年間働き続けたが、現在は作家として執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koji Eguchi

21
今の仕事の関わりで読んだが、初めて知ることも多く、ものづくり職人の凄さを改めて感じた。伝統は過去をそのまま守ることではなく、時代の流れに応じて進歩するものということにも新鮮さを感じた。古い旋盤と職人、NC旋盤と新しい職人が一つの町工場で同居し、技能を伝えていたことに感心。特に金型工の重要さと技能の奥深さに脱帽し、現場を見てみたいと思った。世界中で莫大なお金をかけてもできなかった、指を切らないプルトップの開発を、小さい町工場が成し遂げたことにもまた脱帽。日本のものづくりの復活、継承に若い世代に期待したい。2015/12/02

ゲオルギオ・ハーン

20
もとは1998年発行。モジュール化が進展して百分の一ミリまで追求してモノづくりをすることが主流ではなくなったが、なくなることはなく、百分の一ミリ単位で追求しなければならない部品は必ずあるし、ME化した工作機械もモノづくりの道具として使いこなす(仕様書どおりの使い方ではなく職人の能力も組合わさった高度な使用法)スーパー職人が誕生しているという町工場の現場を読めて大変面白かった。著者自身、50年以上も旋盤工として多くの町工場を渡り歩いた歴戦の職人なので職人同士の交流話がまた渋くてカッコいい。2022/12/03

ジョニーウォーカー

15
「わたしは、超一流があるから、そこそこというものが存在し、超一流をめざして自分を高めてゆくことができるのだと思う。超一流がなくなれば、そこそこのものは目標を失って、むしろ安直な、手軽で楽な方向に質を落としてゆく」…蓮舫のバカに聞かせてやりたい。フェラーリが選んだ世界最高の精度を持つ工作機械、世界初の指が切れないプルトップ缶…。日本の町工場には、いまだ機械にも作れない職人の“凄技”が生きている。トヨタのリコールが世間を騒がせる今こそ、彼らのものづくりに対する姿勢は刮目に値すると思う。2010/02/10

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

7
【ココロの琴線に触れたコトバ】むろん、ものが雄弁だといっても、その人たちに聞く耳があってのことだろうが。2014/11/22

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

4
【ココロの琴線に触れたコトバ】器用なだけなら反復訓練をかさねれば得られる。ところが、知恵は訓練だけでは得られない。なぜなら、「適切に処理する能力」つまり問題に直面したときに、それを解決する能力なのであり、しかもそれは「人格と深く結びついている」ものだからである。2015/10/29

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