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ちくま文庫
生きている二・二六

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480425720
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0195

内容説明

「昭和十一年という波瀾の年にあの事件は勃発した。そして潰滅した」。昭和史を大きく転換させた二・二六事件。最年少の青年将校として事件に参加した著者が、事件後五十年を経て事件そのもの、蹶起に至る心情を明らかにした回想録。自身が体験した軍法会議の内幕や、獄中生活、生き延びた参加者のその後など、これまで書かれてこなかった「事件以後」も描く。

目次

第1章 蹶起
第2章 軍法会議
第3章 長い歳月の中で
第4章 回顧と反省

著者等紹介

池田俊彦[イケダトシヒコ]
1914‐2002年。1935年、陸軍士官学校卒業。第47期生。36年の二・二六事件に参加し、服役する。戦後は会社に勤めながら、処刑された将校たちの遺志を伝える著作を出版する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

26
226事件の当事者であるだけに当時の状況がよくわかります。決起将校のイメージ(純心、真面目、高学力、強い思い込み、視野狭窄な典型的な日本のエリート)がより固まります。個人的にはどんなに論理構成(破綻していましたが)しても軍隊の私兵化はだめだと思います。獄中の話等当人にしか語れない話は興味深く読めました。2025/06/08

keint

7
二・二六事件に参加した著者の伝記。二・二六事件自体の記述は他の文献や証言を元にしているところが多いが、自分の言葉で語られているところに臨場感を感じた。また、事件後の牢獄生活やその後の体験談も参考になるところが多かった。2020/02/22

bittersweet symphony

1
二・二六事件当事者で死刑を免れて生き残った池田俊彦(1914-2002 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E4%BF%8A%E5%BD%A6_(%E8%BB%8D%E4%BA%BA) )による、事件当時からその後のエピソードまでを含めた回想録。原著は1977年発行。個人的には占拠した首相官邸の電話を傍受したレコードをもとにしたNHK特集を昔に観てからずっと引っ掛かりのある事件です。2010/02/26

72ki

0
まるでさわやかな「青春小説」を読んだみたいだ。昭和11年2月26日に21才で事件に参加した著者による手記。「ニ・ニ六という青春があった」とは誰も言わないだろうが、それでもそこに「青春」はあったことが判る。本文ラストに書かれた「正義は永遠に不滅である。」という言葉が、「青春」そのものに感じられた。2013/01/25

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