内容説明
地下に潜ったかと思ったら、今度はとてつもなく高い場所に上っていく…この世界は横にだけではなく、縦にも広く見渡せるのだ。「本当の表現とはひとつしかない、それを探している」という宮崎駿。その探求の軌跡をてっぺんから根っこまで見つめ直す旅に出る。第24回サントリー学芸賞受賞作を大幅に改稿し、「崖の上のポニョ」までの新作について書き下ろした増補決定版。巻末に養老孟司氏との対談を収録。
目次
第1章 スタジオジブリ作品を振り返る(風の谷のナウシカ;天空の城ラピュタ ほか)
第2章 少年と泥棒と探偵と―初期作品をたどる(未来少年コナン;ルパン三世カリオストロの城 ほか)
第3章 宮崎駿の誕生―漫画映画の伝統から「日常生活の冒険」まで(東映動画で頭角を―『ガリバーの宇宙旅行』;労働現場の連帯から産まれた『太陽の王子ホルスの大冒険』 ほか)
第4章 「心を白紙にしてくれる映画」―宮崎駿論(こんなこと、やっていいの?;本人のパワーと切り離せない ほか)
第5章 フレームを超えた表現を―『千と千尋の神隠し』(少女の恐怖体験;宮崎版『不思議の国のアリス』 ほか)
第6章 すべては動いている―『ハウルの動く城』(三鷹の森ジブリ美術館;アニメで「変わっていく」ということ ほか)
第7章 はじまりの方へ―『崖の上のポニョ』(世界は水をたたえている;「生まれてきてよかった。」 ほか)
著者等紹介
切通理作[キリドオシリサク]
1964年東京生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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