内容説明
オウム事件と9・11テロを契機にインテリジェンスは大きな注目を集めるようになった。しかし元公安調査庁トップを巻き込んだ「総聯疑惑」や海上自衛隊の情報漏洩など、日本の情報機関は混迷を極めている。情報公開が原則の民主制度と、謀略も含む情報活動とはどう両立するのだろうか。職員としての体験やCIAでの研修も交えながら公調の過去と現在を検証し、わが国の治安情報組織の可能性を探る。
目次
第1章 「総聯疑惑」の闇を読み解く
第2章 公安調査庁は何をしているか
第3章 情報機関の国際協力
第4章 CIA研修日誌
第5章 正しい情報の見分け方
第6章 対外情報機能を強くする方法
著者等紹介
野田敬生[ノダヒロナリ]
1970年生まれ。東京大学文学部言語学科中退。国家1種試験に合格し94年、公安調査庁に入庁。98年夏、米国中央情報局(CIA)情報分析研修に派遣。現在は、ジャーナリストとして、主に週刊誌や月刊誌で執筆。調査能力の高さと分析の綿密さは定評があり、数数のスクープをものにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
17
令和な今は、情報機関も数も増えているし、人脈も築かれつつあるといった感があるが、当時は冷戦後のスパイ天国と言われし日本のさらに諜報機関といえば、自衛隊かこの公安と数えるしかなく、技術も人脈もお粗末という状況において著者がその現状を解説している。その著者自身も研修からさらに内側に入りこめている感じでもないので、研修での経験やいくつかの具体例、情報分析手法の紹介にとどまっている。2020/09/26
モルテン
2
公安調査庁は何を行っているのか。元公調職員が、その業務や在庁時代に参加したCIA研修、今後の日本のインテリジェンスについてを書く。読みながら中途半端な立ち位置の公調をはがゆく感じた。公安警察に比べて圧倒的に少ない人員と権限、海外で満足に情報収集できず、その訓練も受けていない。筆者は最終章で今後の日本のインテリジェンスの行く末と改善策を提示しているが、もし、公調を存続させるならば、幹部をプロパーに任せるのは必至だと感じた。優秀な職員の一人がこうして庁を去っているのは何故だろう。2014/10/14
hayatama
0
結局CIA話なのね。いまいち。2009/03/03
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