ちくま文庫<br> 尾崎放哉全句集

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ちくま文庫
尾崎放哉全句集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480424181
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0192

内容説明

「咳をしても一人」などの句で知られる自由律の俳人・尾崎放哉。前途を嘱望されたエリート社員だったが、家族も仕事も捨て、流浪の果て、孤独と貧窮のうちに小豆島で病死。その破滅型の境涯は、同時代の俳人・種田山頭火と並び、いまなお人々に感銘を与えつづける。本書は、遁世以後の境地を詠んだ絶唱を中心に全句稿を網羅するとともに、小品・日記・書簡を精選収録する。遁世漂泊の俳人の全容を伝える決定版全句集。

目次

俳句(遁世以後(大正一三年~大正一五年)
俗世の時代
句稿(大正一四年~大正一五年)
俗世の時代・拾遺)
小品・随筆・書簡(夜汽車;入庵雑記;大正十三年八月二十二日 住田蓮車あて書簡;大正十三年十二月十五日 佐藤呉天子あて書簡 ほか)

著者等紹介

尾崎放哉[オザキホウサイ]
1885‐1926。現在の鳥取市に生まれる。本名・秀雄。東京帝国大学法学部卒業後、東洋生命保険株式会社に入社。旧制中学時代から句作を始め、一高俳句会に参加、萩原井泉水の「層雲」に寄稿するなど、自由律の俳人として句作を続けた。流浪遁世ののち小豆島南郷庵にて41歳で病死

村上護[ムラカミマモル]
1941年愛媛県大洲市生まれ。愛媛大学卒業。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さゆ@俳句集販売中

124
自由律俳句というのは、575ではないため敬遠していたが、通して読むと印象が180度変わった。全集のうえ時系列で些細なことまで句にされているため、放哉の眼になった一体感とその見てきた世界を感じられる。また、コピーライトとして読むと俳句の情感のある短文としてかなり味があるとも思えた。洗練された作品が後世に残るのは当然として「マッチの棒で耳かいて暮れてる」「病人の蜜柑をみんなたべてしまった」みたいな作品が残るのは有名な作品以上に凄いことなのでは‥!2023/12/21

らぱん

43
再読。読友さんに誘われて年の瀬に尾崎放哉を味わう。年末などとこれと言って変わるわけでもなしと嘯いてはいるものの、周りの騒がしさや忙しなさに追い立てられ、落ち着かない気分でいたのを鎮めて貰った。 俳句は詩歌の形式として相当短いと思うが、放哉の自由律句はさらに短いものがある。削ぎ落された少ない言葉の宇宙の広さは心地が良い。空は広く自分は小さい。それを有難く感じ、また孤独を愉しむことの出来る心を想う。精神活動を飄々と可笑しみのある表現で詠む。 今日の気分はこの句が良い。「うそをついたやうな昼の月がある」2019/12/29

りりす

33
なんとも言えない気持ちになる。寂しいような、でも可笑しいような。面白いつぶやきみたい。「一瞬を切り取っている」感じが強くて、一句一句を読むとき、写真を見せられているよう。「ふところの焼芋のあたたかさである」「冬川にごみを流してもどる」「こんな大きな石塔の下で死んゐる」「花がいろいろ咲いてみな売られる」。「る」で終わるものが好きなことが多い。……何が死んでたんだ…。2015/10/13

みねたか@

31
漂泊の果てに小豆島の庵寺で没した俳人。自由律俳句。不案内な私が知っているのは「咳をしてもひとり」のみ。同様に孤独なたたずまいが印象的なもの「高浪打ちかえす砂浜に一人を投げ出す」「ただ風ばかり吹く日の雑念」「こんな大きな石塔の下で死んでいる」「海がまつ青な昼の床屋に入る」。「わかれを云いて幌をろす白いゆびさき」の艶やかさも心に残る。本当に味わうにはまだ力不足。再読すれば違う世界が見えるだろう。短文,手紙そして解説で見えてくる人となり。俳人が海を見ながら一人死期を待った日々に思いをはせる。2019/07/12

マリリン

29
想うのは焚火か焼畑か、この季節の夕焼け空・どこからともなく感じる火の気配。遠い日が懐かしくなるような情景が脳裏に浮かぶ。「早春賦」のような情景。鳥の声と風の音等唯々自然が醸し出す音のみが存在するかのような。...霜がびっしり下りて居る朝犬を叱る... 一歩外に出て霜柱を踏む感触が伝わってくるこの句が好き。静寂を破る犬に対しての声なのか、或いは 寒いから家に入れと犬を心配したのかわからないが。人の気配がないこの句が好き。 鳥がエサを啄む音のみ響く 年の瀬に。今は残っていない情景を求めて再読。2019/12/29

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