ちくま文庫
野菜の効用―『医心方』四千年の知恵から

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423399
  • NDC分類 499.87
  • Cコード C0177

内容説明

タケノコは養分を運ぶ気血のめぐりを良くするので痔に効く、ゆで汁も捨てずに患部を洗うと良い。笹の葉寿司、鱒ずしなど笹で包むのは、笹に解毒作用があるから。ゴボウは糖尿病や視力回復に良い。足腰の弱い人は、ゴボウと鶏肉の煮込みを食べるとよい。普段、何気なく食べている野菜にも意外な効能があり、昔の人は上手に活用していた。古医学からの貴重なメッセージ。

目次


タケノコと竹・笹
ビワ
ウリ
スイカ
ナス
ショウガ
ダイコン
ゴボウ
ワカメ
ニンニク
アンズ
スモモ
サトイモ
ミカン
ラッキョウ
赤米
ネギ
ダイズ

著者等紹介

槇佐知子[マキサチコ]
静岡県生まれ。古典医学研究家。日本医史学会会員。日本最古の医学全書『医心方』と『大同類聚方』の研究に取り組み、独学で現代語に全訳。『全訳精解大同類聚方』の刊行により、1986年に菊池寛賞を、87年にエイボン功績賞を受賞。瀧井孝作の推薦で創作も発表している。『医心方全訳精解』全30巻を逐次刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もえたく

14
1990年代に農文協の『現代農業』に連載された「食べものは医薬」をまとめたもの。著者のライフワークである日本最古の医学全書『医心方』の記述を中心に、桃、タケノコ、ビワなどの故事、効用等が語られており、興味深い内容でした。現在は絶版の為、一部の図書館でしか読めない貴重な書籍のようです。2024/08/06

キムキム

1
本書は、重版後絶版となっていた『食べものは医薬』を『野菜の効用』と改題し、上梓されたものである。 桃、タケノコと竹・笹、ビワ、ウリ、スイカ、ナス、ショウガ、ダイコン、ゴボウ、ワカメ、ニンニク、アンズ、スモモ、サトイモ、ミカン、ラッキョウ、赤米、ネギ、ダイズが取り上げられている。 医薬の神様といえば、スクナヒコナノミコトとオオクニヌシノミコトであるが、オオクニヌシノミコトを主神として祀る大国魂神社で毎年7月20日に行われる李子祭(すももまつり)も含めたスモモの記述は、時節柄非常に興味深かった。

prosper12

1
身近な食品に、こんな謂れや歴史があったのだと驚きの連続。カバーデザインも素敵です。2016/10/26

ゐ こんかにぺ

1
めんどくさい漢方薬なくても、野菜の部位で何とかなる(場合もある)。知らない使い方や効能にびっくり。2012/03/13

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