内容説明
野口整体の思想をベースにしながらも、独自の整体技術を創り上げてきた著者が、この息詰まる社会を生き抜く気的方法=「共鳴」についてわかりやすく伝える。また、「体癖」、気的に見た現代社会の人間像など、整体から見えてくる世界をガイド。四季の体の変動と手当て、脊椎それぞれの働きとこころの関係など、整体の現場を案内する。
目次
プロローグ 気的世界への招待
1(「整体」―身体現場からの報告;背骨の表情を読む;エネルギーの流れと意識)
2(気から見た自己と世界;「体癖」と世界を分節する身体)
3(“オンナ”と“オトコ”/家族;植物的空間での共鳴;気から見た日本の文化)
4(共鳴する身体;共鳴する世界のキー・パースン;社会システムと共鳴;「過換気」とゆらぐ現実)
エピローグ 身体の今
著者等紹介
片山洋次郎[カタヤマヨウジロウ]
1950年川崎市生まれ。東京大学教養学部中退。現在、気響会整体道場を主宰。20歳代半ば、自身の腰痛をきっかけに“整体”に出会う。その後「野口整体」の思想に触発されながら独自の整体法の技術を創り上げ、21世紀を、身体がものを言う時代ととらえ、身体の現場から、「身も心もチョッと楽になる方法」を提言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Salsaru
11
野口整体系の本は、身体というより思想な気がする。「何にしろ“待つ”ということは難しい。どうしても余計なことをしたり、言ったりしたくなるもので、慌てて何か仕掛ければ、もっとも大事な“手助け”のタイミングを失う。」2014/01/20
fonfon
7
人が生きているということの裏側には必ず他者との共鳴がある。それなしに生きていくのは不可能である。言語によるコミュニケーションは共鳴的な場を保つための表技であり、共鳴的な場を創り出す「間合い」をつかむ裏ワザとしての「体術」が必要とされている。共鳴性の高い人をみつけ、大事にすれば社会の「気」の流れ、人と人との関係はずいぶんとよくなるだろう、と。菊池成孔解説。面白かった!2011/09/16
ひろみん
2
片山洋次郎さんの本が大好きなのですが、この本が一番好きです。抽象的な表現が多いので好き嫌いが分かれそうですが。整体を通して今の世の中を感じ、洞察し、本質を捉え、片山さんなりの言葉遣いで表現しているところが非常に興味深いです。片山さんの著作の中でよく出てくる『体癖』『過敏体質』について、一番詳しく書かれています。私もおそらく過敏体質なので、すごく参考になりました。
ヨコ(hitoshio)
1
10年以上前に書かれてて驚く。倒れた時に感じてたことや見えてた世界を思い出す。私は私の身体を通して、いま・ここを生きるしかない2018/08/04
mat
0
飛び飛びなので全体を理解しにくい処もあると思いましたが、凄く詳しいところまで解説されている良い本だと思う。2015/02/02