内容説明
国語・算術・歴史・地理・理科。明治35年から昭和14年までの、当時の「中学校」「高等女学校」「陸軍幼年学校」などの入試問題。旧かなで出題される漢字の書き取りや、昔の領土や歴史観にもとづいた問題の数かず…。当時の十二歳に要求された語彙力・文章力・教養の度合いに驚くばかり。また明治42年に岸信介・宮澤賢治が受けた入試問題ほか、宮本百合子、丸山眞男など「あの人が受けた入試問題」も収録。
目次
国語―「婦人は庖厨を治むるを習ふべし」に読み仮名を付け解釈せよ
算術―軍艦松島ノ長サハ89・9米ナリト云フ、何間何尺ナルカ。
歴史・地理―よい日本人となるにはどんな心得を守つたらよいか。
理科―着物についたあぶらあかを取除くにはどうしたらよいか。
あの人が受けた入試問題―ゐもりトやもりハ如何ニシテ区別スルヤ。(宮澤賢治;岸信介;宇野千代;宮本百合子;草野心平;神西清;竹山道雄;吉川幸次郎;中野好夫;井深大;山村聰;丸山眞男;堀田善衛;安岡章太郎;鶴見俊輔;瀬戸内寂聴;中村稔)
著者等紹介
武藤康史[ムトウヤスシ]
1958年生まれ。慶應義塾大学文学部国文科卒業、同大学院修士課程修了。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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